WEC世界耐久選手権のLMGTEプロクラスに2台の911 RSR-19を投入しているポルシェは11月4日、2022年最終戦バーレーン8時間レース(11月10〜12日)における特別カラーリングを公開した。

 このレース限りでWECのLMGTEプロクラスは終焉を迎えるため、GTカテゴリーにおけるポルシェのワークス参戦も終了となる。2023年からは最高峰ハイパーカークラスに新型LMDh車両『ポルシェ963』をポルシェ・ペンスキー・モータースポーツを通じて投入。LMGTEアマクラスでは引き続きカスタマーチームを通じて911 RSR-19を走らせることになる。

 ファクトリーGTEプログラムの最終レースを記念した特別カラーリングには、これまでのスペシャルリバリーのディテールが散りばめられているほか、フロントガラス上部には『GOODBYE(さようなら)』というメッセージが掲げられている。

 赤、青、ピンク、黒、金、グレーのストライプは、2018年のル・マン24時間レースでGTEプロクラスを制した有名な“ピンク・ピッグ”のデザインや、同年のロスマンズをイメージしたスキームなど、ポルシェGTEプロ運営の過去の成功にちなんだものとなっている。

 また、車両には2013年以降にチームが達成した16のGTEプロクラス優勝レース、さらには同プログラムに参戦した全ドライバーの名前が記されている。

 ポルシェモータースポーツ担当副社長のトーマス・ローデンバッハは「WEC最終戦では、我々のレーシングカーがまさに人目を引く存在になるだろう」と述べている。

「ファンの皆様がどのような反応を示すのか、とても楽しみだ。世界耐久選手権のGTEプロクラスは、2022年シーズンをもって廃止される。そのため、今回はワークスチームの911 RSRにとっての“最後の作品”のようなイベントとなる」

「この特別な機会に、我々のデザイナーは、過去10年の歴史と成功を見事に表現したラッピングを作成した」

「そして、ケーキの上の飾りは、バーレーンで施される。レースだけでなく、マニュファクチャラーズタイトルとドライバーズタイトルの獲得を目指している」

 バーレーン8時間レースでは、ケビン・エストーレとミカエル・クリステンセンが92号車のポルシェを、ル・マンを制したジャンマリア・ブルーニとリヒャルト・リエツが91号車のポルシェをシェアして走る予定だ。

 両者とも世界タイトルを狙えるドライバーを擁しているが、チャンピオンシップ・ランキングではAFコルセフェラーリのジェームス・カラドとアレッサンドロ・ピエール・グイディがリードしている。

 ポルシェのWECファクトリーモータースポーツディレクターであるアレクサンダー・シュテューリヒは、「バーレーンでのシーズンファイナルは、チーム全体にとって大きな感動を呼び起こすものだ」と述べている。

「ここ数年、メカニック、エンジニア、ドライバーはGTEプロクラスで多くのハイライトを体験してきた」

「我々のポルシェ911 RSRは、熾烈なメーカーチームが争うカテゴリーにおいて、常に最も個性的で人気があり、成功を収めたレーシングカーのひとつだった」

「この素晴らしいプログラムが終了するとき、我々はスポーツと視覚的な両面において、もうひとつのハイライトを加えたいと考えている。我々は、完璧なデザインを完成させたと思う。これは、モダンなスタイルと歴史的なカラーの、理想的な組み合わせである」