2023年は全11チーム22名のライダーがエントリーするMotoGP。チーム情勢としては、スズキが撤退。2022年までヤマハのサテライトチームだったWithUヤマハRNF・MotoGPチームはアプリリアのサテライトチームとなる。また、KTM傘下のガスガスがMotoGPクラスに新たにテック3・ガスガス・ファクトリーチームとして参戦する。

 バレンシアGPの決勝レースから2日後、リカルド・トルモ・サーキットは穏やかな晴れ間と過ごしやすい気候に恵まれ、現地時間9時30分から17時30分にかけてテストが行われた。

 トップは1分30秒032を記録したルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)。2番手はマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、3番手はマリーニのチームメイトで、今季ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR4・レーシング・チーム)が入った。

 4番手はKTMからアプリリアに乗り換えたミゲール・オリベイラ(RNF・MotoGPチーム)。オリベイラは移籍組としては最上位につけている。5番手はアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)だった。

■ドゥカティ
 2022年、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がチャンピオンに輝き、ライダー、コンストラクターズ、チームの3冠を達成したドゥカティ。2023年も4チーム8人態勢で挑むドゥカティ勢は、ファクトリーチームにエネア・バスティアニーニ、グレシーニ・レーシングMotoGPにはアレックス・マルケスが加入し、それぞれドゥカティ機を走らせた。また、バニャイア、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)は、カウルの下部がサイドにせり出した形の空力デバイスをテストしている。形状としては、今季アプリリアが投入したものに近い。

■ヤマハ
 来季はモンスターエナジー・ヤマハMotoGPの1チーム体制となり、ライダーはファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリが継続参戦するヤマハは2023年型エンジンやシャシー、エアロダイナミクスなどのテストを実施。目を引いたのは、今季のイギリスGPでドゥカティが投入し、その後スズキやホンダなども取り入れていたテールカウルのウイングだ。

■アプリリア
 アルゼンチンGPでアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)によってついに初優勝を飾り、コンストラクターズ、チームともにランキング3位で終えたアプリリア。アプリリア・レーシングの布陣はアレイシ・エスパルガロ、マーベリック・ビニャーレスと変わらないが、サテライトチームとしてRNF・MotoGPチームが加わった。ライダーはオリベイラとラウル・フェルナンデスである。

■KTM
 レッドブルKTMファクトリー・レーシングのブラッド・ビンダーのチームメイトにはジャック・ミラーが起用されている。KTMはシャシーやテールユニット、エキゾーストのテストを行ったということだ。

■ホンダ
 2022年を未勝利に終わったホンダ。レプソル・ホンダ・チームにはマルク・マルケスのチームメイトに2020年チャンピオンのジョアン・ミルを迎え、ふたりのチャンピオンをそろえる。サテライトチームのLCRホンダは中上貴晶が継続参戦し、アレックス・リンスがチームメイトとなった。

 マルク・マルケスはほぼ最後まで走行を行い、シャシーやシート、テールユニット、カーボンクラッチなどをテストしたという。写真で見て違いがわかりやすいのは異なるエアインテーク形状である。2022年のものよりもやや丸みをおびた形のものがテストされていた。

■ガスガス
 2023年から参戦を開始するガスガス。当面はKTM RC16が使用されるということで、レッドブルKTMファクトリー・レーシングのマシンと差異は見られない。ポル・エスパルガロと、ルーキーのアウグスト・フェルナンデスがテック3・ガスガス・ファクトリーチームから参戦することになる。