ランボルギーニとパートナーシップを結び、2024年からWEC世界耐久選手権およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で公式オペレーティングチームとしてランボルギーニLMDh車両を走らせることになったイタリアのアイアン・リンクス。

 彼らはGT3プログラムにおいても2023年からランボルギーニのウラカンGT3 EVO2へと車両を切り替えることを明らかにしているが、ここで問題となるのが2023年のWECプログラムだ。

 アイアン・リンクスは2022年現在、フェラーリ488 GTE EvoでLMGTEアマクラスに参戦しているが、チーム代表のアンドレア・ピッチーニは、2023シーズンにフェラーリの車両で GTEアマクラスに参戦する可能性を否定している。

 WECのGTカテゴリーにおいてGT3車両が適格となるのは2024年から。2023年はプロクラスは廃止されるものアマクラスは存続し、“GTE車両ラストイヤー”の戦いが行われる予定となっている。そして、ランボルギーニにはGTE規定の車両がない。

 そのため、WECとELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの双方で“1年間のギャップ”を埋める必要があるが、ピッチーニはその1年間にフェラーリ488 GTE Evoを走らせることはない、と認めた。そして、アイアン・リンクスは来季もGTEカテゴリーにとどまるための代替案を検討していると見られる。

「もちろん、我々はチームとしてランボルギーニに全面的にコミットしているので、今までどおりというわけにはいかない」とピッチーニは語った。

「WECになんとか残ろうとする考えがあり、それに取り組んでいるところだ。というのも、来年からルールが変わるので、このチャンピオンシップに取り組み続けることが重要となるからだ」

「たとえば、タイヤウォーマーがなくなる。だから、2024年にLMDhを走らせ、そしてル・マンにGT3車両で戻ってこられるように、(2023シーズンも)経験を積み続けることが重要なんだ」

「我々は今、何かに取り組んでいる。このままでいられないのは確かであり、数カ月後により分かるようになるだろう。どうにかしてWECにとどまる、という考えはあるんだ」

 パドックのうわさでは、アイアン・リンクスがプロトン・コンペティションと提携し、ポルシェ911 RSR-19の最終年マシンを走らせる可能性が指摘されている。

 ポルトガルのポルティマオで開催されたELMSのシーズン最終戦後、マッテオ・クレッソーニ、そして女性ドライバーをメインに構成されるアイアン・デイムスのドライバーであるミシェル・ガッティンとサラ・ボビーが、プロトンのオペレートするポルシェをテストしている。

 ピッチーニは、アイアン・リンクスとプロトン・コンペティションによるテスト走行が行われたことを認めたが、そのテストのことは重要視していないという。

「ポルシェと一緒にここでテストを行ったんだ」とピッチーニ。

「これは(プロトンのチーム代表&ドライバーである)クリスチャン・リードが我々と仲の良い友人であることが主な理由だ。我々は長い間、ポルシェの車両を試してみたかったので、ここでテストする機会を得たということだ。どうなるかは、いずれ分かる」