ミック・シューマッハーは、2023年の去就がまだ確定しておらず、大きなプレッシャーにさらされている。しかし彼は、目の前の仕事に対してベストを尽くすことに集中していると、冷静に述べている。

 ハースF1のチームオーナーのジーン・ハースとチーム代表ギュンター・シュタイナーは、2022年最終戦が近づくなかで、いまもケビン・マグヌッセンの来季チームメイトを発表しておらず、シューマッハーがF1での3年目のシーズンに向けて残留できるかどうかが定かではない。

 ハース上層部は、ベテランのチームメイト、マグヌッセンに比べて、2022年のシューマッハーのパフォーマンスに満足していない。そのため、シューマッハーがシートを失う可能性が高いとの見方をする者が多く、後任は経験豊かなニコ・ヒュルケンベルグであるといううわさも持ち上がっている。しかしハースは、公式には、まだドライバーを確定しておらず、シューマッハーが残留する可能性はあるとのコメントを繰り返している。

 現時点で、すでに2023年F1レースシートで確定していないのは、事実上ハースの1席のみだ。つまり、シューマッハーは、ハースから放出された場合、F1に残ることができなくなる。

 非常に苦しい状況にあるシューマッハーだが、彼は今すべき仕事に集中していると、冷静に語った。

「難しいことではない。僕はここで自分の仕事をする。ここには良い仕事をするためにいるのだし、そこに一番集中している。自分でコントロールできることはそれだけだ。だから、ひたすらベストを尽くそうとしている」

 ハースはコンストラクターズ選手権8位の座をアルファタウリと激しく争っている。ブラジルGP前の段階で、ハースは36点を獲得、アルファタウリは35点と、わずか1点差だ。シューマッハーはチームが8位を確保する、あるいは6位、7位に浮上するために貢献したいと強く願っている。

「アルファタウリとは接戦だ。それにアストンマーティンとアルファロメオも、僕たちからそう遠くないことは分かっている。できるかぎり上の順位でフィニッシュすることと、できる限り多くのポイントを毎週末に獲得することが重要だ。それが今の目標だよ」とシューマッハーは語った。

 2023年のF1シートを確保できない場合、シューマッハーは翌2024年に復帰するための戦いに取りかかることになるだろう。ダニエル・リカルドも同様の状況になるため、2024年に向けた厳しいシート争いはかなり早い段階でスタートすることになるかもしれない。

 2026年にF1に参入するアウディは、ドイツ人ドライバーを乗せることを望んでおり、その場合、シューマッハーが候補になるともいわれている。しかしそうだとしても、シューマッハーにとっては、短期的な将来をどう過ごすかが問題になってくるだろう。