11月10日に開幕したWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』は競技2日目、デイ2午前のループが終了。ステージキャンセルとなったSS3を除くSS1〜4までを終えた段階ではティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)とエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに並んでいる。

 前日夜のSS1“Kuragaike Park”で発生した新井敏弘(シトロエンC3ラリー2)のクラッシュに始まり、ラリージャパンはアクシデントが続出している。既報のとおり、デイ2オープングのSS2“Isegami’s Tunnel 1”では、ヒョンデ・シェル・モビスWRTの“仕事人”ダニ・ソルドの車両が火災に見舞われ全焼、リタイアに。

 また、WRC2クラスのトップコンテンダーのひとりであるカエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)も同ステージの名所である旧伊勢神トンネルの出口付近でクラッシュを喫し、早くに戦列を離れることとなった。

 リタイアこそ免れたものの、同ステージでは“8冠王者”セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)もタイヤトラブルに見舞われており、タイヤ交換を行った影響で2分30秒以上遅れてしまった。

 SS2のアクシデントにともない、直後に予定されていたSS3“Inabu Dam 1”はスタート前にステージキャンセルとなった。スケジュールから20分遅れで開始されたSS4“Shitara Town R 1”は仕切り直しのステージになるかと思われた。しかし、ここでも複数のアクシデントが発生してしまう。

 Mスポーツ・フォードWRTから参戦のクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)は、同ステージの9km地点でバリアに接触し走行不能に陥った。また、チームメイトのガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)も駆動系トラブルの影響で1分以上の遅れを取っている。

■午後のSS7もステージキャンセル

 ラリー1カーの走行後、マニュファクチャラー勢に続いて出走したWRC2クラスのエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)がコース上にストップ。後続車がこれに続いて停車する場面が見られた。この直後からステージは中断となり、最終的には安全上の問題が発生したことを理由にキャンセルとなった。SS1からSS4までが続けてステージキャンセルとなるのは非常に珍しい事態だ。

 午後のステージについては、現時点でSS4の再走ステージであるSS7のキャンセルが決定済み。これはブリーンのアクシデントで「バリア(ガードレール)が損傷したため」であると発表されている。

■勝田貴元は総合5番手に順位を上げる

 前述のとおり、現時点でのラリーリーダーはヌービルとエバンスのふたりだ。SS2でステージ優勝を飾り総合トップに躍り出たロバンペラは、SS4でステージ6番手タイムに留まり、総合順位ではふたつポジションダウン。とはいえ、トップとのタイム差はわずか0.7秒だ。

 総合4番手につけているオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)と首位のギャップは9.1秒。SS2から順位をひとつ上げた勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はタナクの6秒後方につけている。Mスポーツのグリーンスミスは総合6番手、パンクで遅れたオジエは同7番手となっている。