アルファタウリのピエール・ガスリーは、あと2点ペナルティポイントが追加されると、1戦出場停止処分を受ける。しかしFIAは2023年に向けて現在のシステムを見直すことを検討しており、ペナルティポイントを科されるのは、ドライバーが自分や他人を危険にさらした場合のみになるかもしれない。

 ドライバーが何らかの違反を犯した際に科されるF1ペナルティポイントは、12カ月間で12ポイントに達すると、自動的に1戦出場停止になる。ポイントは12カ月維持され、科されてから12カ月たつと消滅していく。

 ガスリーは前戦メキシコGPでペナルティポイント1を加算され、12カ月間で合計10点に達した。ガスリーの場合、2023年5月までポイントの消滅はない。

 このことについてガスリーは、自分はこれほどの厳罰に匹敵するような危険なドライビングはしていないと、強く主張した。

「正直言って、とても不愉快な状況であり、とてもデリケートな状況だ。シーズンを過ごしてきた後にレース出場停止処分を受けるかもしれない立場に立つというのは、ある意味、恥ずかしいことでもある」

「この12カ月間、特に危険なことをしたとは思っていない。つまり、かなり厳しいペナルティといえるだろう。でも、FIAとは、解決策を見出そうと何度も話し合ってきた。僕としてはすべてのレースに出場したいし、アルファタウリでのこのシーズンを最高の形で終えたいんだ」

「2023年にもすべてのレースに出場し、アルピーヌのために良いパフォーマンスを発揮する最大限の機会を得たい。2023年に何が起こるかは誰にも分からないから、大きなチャンスがあるかもしれない。たとえば、素晴らしいマシンでチャンピオンシップを戦うことになるかもしれないんだ。だから1レース出場停止になり、チャンピオンシップへの望みが絶たれるようなリスクは冒せない。とても厄介な状況だ」

「今のレギュレーションは、ドライバーにかなり厳しい。危険なドライビングと必ずしも関係ない行為でも、厳罰が科される。でも今のところ明確な解決法はない。2023年に向けて良いプランがあることを願っている」

 バルテリ・ボッタスは、今後の規則の見直しについて、「僕が理解しているところでは、将来に向けて何らかの変更が行われることになるだろう」と語った。

「(ペナルティ)ポイントは、コース上で自分や他人に対して害を与える可能性がある行為に対して科されるべきだと、僕は思う。ピエールは今のような難しい状況に値する行為などしていない。でも今はこういうルールだ。今後どうなるかが重要になってくる」

 GPDA役員を務めるジョージ・ラッセルは、規則変更に関する現状について、より詳細な説明を行った。

「犯した罪に匹敵するペナルティではない。特にピエールの場合はそうだ。レース出場停止という罰を下される違反は、危険で無謀な行為であるべきだ。僕としては、ピエールが無謀で危険なドライバーだとは思わない」

「今年の初め、バルセロナごろに、このことについて話し合った。何人かのドライバーがちょっとしたことでペナルティポイントを科されたからだ」

「彼(ガスリー)が出場停止に至らないことを願っている。もしも12ポイントに達してしまったなら、免除する必要がある。なぜなら、ルールが正しい状態ではないのだから」

「戒告処分はとても良いシステムだと思う。ペナルティはグリッド降格で、これについてはうまく機能している。スポーツ上の小さな違反は、出場停止に匹敵するような危険な行為ではない」

「FIAはシーズンオフに話し合いをして、見直しを行うと言っている。今年はさまざまな点で見直すべきことが多いから、FIAにとって忙しいシーズンオフになるだろう」

「このスポーツでは、何かが起きたらすぐさまそれに対応する必要がある。レギュレーションが正しくないと判明するようなインシデントがあったら、すぐさま物事を変えることが可能でなければならないんだ。間違っていると全員の意見が一致したときには、すぐにペナルティポイントをなくすとかね」