11月11日、WEC世界耐久選手権2022年第6戦バーレーン8時間レースの公式予選が行われ、総合トップタイムはトヨタGAZOOレーシングの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が記録。ハートレーのアタックによりポールポジションを獲得した。

 この予選前まで、ドライバーズタイトル争いでトヨタ8号車と同点に並んでいたアルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピーヌA480・ギブソン(アンドレ・ネグラオ/ニコラ・ラピエール/マシュー・バキシビエール)は予選5番手となった。

■LMGTE予選:ポルシェ91号車のブルーニが最速
 バーレーン・インターナショナル・サーキットで日没とぼぼ同時となる16時50分から、LMGTEプロ&アマクラスの予選セッションが始まった。

 GTEプロのタイトルを争う首位AFコルセ51号車フェラーリ488 GTE Evoはアレッサンドロ・ピエール・グイディ、ランキング2位の92号車ポルシェ911 RSR-19はミカエル・クリステンセンがアタックを担当。両車は11ポイント差でこの最終ラウンドを迎えている。

 このほかGTEプロでは91号車ポルシェがジャンマリア・ブルーニ、52号車フェラーリがアントニオ・フォコ、そしてコルベット・レーシングの64号車シボレー・コルベットC8.Rではニック・タンディがアタックを担当している。

 10分間で争われる予選の序盤のアタックでは、92号車クリステンセンが1分56秒439をマーク。これにフェラーリ51号車、ポルシェ91号車が続くが、その直後に52号車のフォコが1分56秒419とわずかにクリステンセンを上回り、トップに立つ。

 しかしアタック2周目では91号車のブルーニが最速タイムを塗り替え、1分56秒143でトップへ。一方、92号車クリステンセンは一度ピットインし、再びアタックへと向かった。

 残り2分を切る頃から各車は最終アタックに入っていき、1分56秒台には入るもののなかなかタイム更新には至らない。

 そんななか、アタック中の51号車ピエール・グイディがスピンアウト。92号車クリステンセンがこのタイミングで1分56秒304とタイムを更新するが、2番手に相当するこのラップタイムはトラックリミット違反により削除された。

 この結果、LMGTEプロ最終レースのクラスポールはポルシェ91号車のブルーニが獲得。フェラーリ52号車が続き、以下ポルシェ92号車、フェラーリ51号車、コルベット64号車というオーダーとなった。

 LMGTEアマクラスはセッション序盤、デンプシー・プロトン・レーシングの77号車ポルシェのクリスチャン・リードが1分59秒708でクラストップに躍り出るが、これをアイアン・デイムス85号車フェラーリのサラ・ボビーが1分59秒186と大きく上回り、クラス首位に。

 この後、ランキング首位をゆくTFスポーツ33号車アストンマーティン・バンテージAMRのベン・キーティングが2番手に割り込んだが、ボビーのタイムは最後まで破られることはなく、アイアン・デイムスがクラスポールを決めた。

 星野敏が予選を担当したDステーション・レーシングの777号車アストンマーティン・バンテージAMRは、クラス最下位タイムで予選を終えている。

■ハイパーカー&LMP2予選:ハートレーが1分46秒台に入れる
 あたりがより暗くなっていく中、続いて現地時間17時10分からハイパーカー&LMP2クラスの予選が始まった。セッション開始前からピット出口につけたアルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピーヌA480・ギブソンをドライブするマシュー・バキシビエールを先頭に、各車がコースインしていく。

 このほかハイパーカークラスでは、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドはマイク・コンウェイ、8号車はブレンドン・ハートレー、プジョー・トタルエナジーズの93号車プジョー9X8ではポール・ディ・レスタ、94号車ではグスタボ・メネゼスが10分間の予選セッションを担当した。

 まずは先頭でアタックに入ったアルピーヌのバキシビエールが1分48秒593をマークするが、これをすぐにトヨタ7号車のコンウェイが上回り、1分48秒090でタイミングモニター最上段に立つ。

 続いて、やや遅れてアタックへと向かったプジョー93号車のディ・レスタが1分47秒610と最速タイムを更新してトップへ。

 そして、さらにこれを上回って見せたのはトヨタ8号車のハートレーだった。ハートレーはただひとり1分46秒台へと突入、ディ・レスタより0.8秒速い1分46秒800というタイムで首位を奪った。

 トヨタ2台とアルピーヌはピットへ。アルピーヌのバキシビエールは、再びコースへと向かった。プジョーの2台もチェッカーを前にタイム更新を諦めてピットへ戻った。

 セッション終盤、ハイパーカークラスではバキシビエールの最終アタックに注目が集まった。ここでバキシビエールは1分48秒343とタイムを更新するものの、わずかに4番手の94号車に届かず。これで予選順位は決着した。

 ポールポジションはトヨタ8号車のものとなり、貴重な1ポイントを上乗せ。2番手にプジョー93号車、3番手にトヨタ7号車、4番手にプジョー94号車と続き、アルピーヌは5番手から決勝をスタートさせることとなった。

 LMP2では、序盤のアタックでユナイテッド・オートスポーツ22号車オレカ07・ギブソンのフィリペ・アルバカーキがトップに立つが、これをJOTA38号車のウィル・スティーブンスが上回る。

 チェッカーが振られるなか、再びアルバカーキが最速タイムを更新すると、さらに後続のスティーブンスが再逆転するという展開に。劇的な形でポールを奪ったかに見えたが、さらにこれを最終アタックで上回って見せたのが、リアルチーム・バイ・WRT41号車をドライブするノルマン・ナトだった。

 この結果LMP2の最速は41号車、2番手がランキング首位のJOTA38号車、3番手がユナイテッドの22号車となっている。

 8時間で争われる決勝レースは、11月12日土曜日の現地時間14時(日本時間20時)にスタートが切られる予定となっている。