2022年F1ブラジルGPの金曜、ハースのケビン・マグヌッセンは、ウエットとドライの不安定なコンディションのなかで行われた予選でポールポジションを獲得した。

 ほどなく雨が降り出すことが予想されたQ3で、ピットレーンで先頭に並び、最初にコースイン。ソフトタイヤで1分11秒674のタイムを出すと、他の誰もそのタイムを更新できないうちに、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がコースアウトしたためにセッションは赤旗中断に。その間に雨が降り出したため、マグヌッセンはトップのポジションを維持し、F1キャリア初のポールポジションを獲得した。ハースF1チームにとっても初のポールに当たる。

 マグヌッセンは土曜スプリントを先頭グリッドからスタートすることになる。この日は、チームのオーナー、ジーン・ハースの誕生日でもある。

 チーム代表ギュンター・シュタイナーは、「我々はこの瞬間を7年間待ち続けてきた」と語った。

「(今回の予選のようなコンディションでは)正しいタイミングで正しいポジションにいる必要がある。我々は運が良くてポールを手に入れたのではない。懸命に取り組んだことでこの位置に来たのだ」

「ケビンは、大事なタイミングで良いラップを走った。困難なコンディションで他のドライバーより良いタイムを出したのだ。これはボス(ジーン・ハース)への素晴らしいバースデープレゼントになるだろう」

■ケビン・マグヌッセン(ハースF1チーム)
FP1 16番手(1分12秒997:ソフトタイヤ/25周)
予選 1番手(Q1=7番手1分13秒954:ソフトタイヤ/Q2=7番手1分11秒410:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分11秒674:ソフトタイヤ)

 信じられないよ。僕をここに戻してくれて、今日のような一日を過ごす機会を与えてくれたジーン・ハース、ギュンター、チーム全員にお礼を言いたい。今、ものすごくうれしい。

(Q3開始に向けて)チームが僕をピットレーンの先頭に並ばせてくれた。それによって、事態が大きく変化したんだ。僕は路面コンディションがベストの時に走ることができた。その後、雨が降って、僕たちはポールをつかんだ。

 ウエットになると思ったけれど、実際にどうなるかは分からなかったから、(ポールが確定するまで)冷静に待つ必要があった。人生で一番長い時間だったよ。とてもハッピーだ。

(予選後の会見で語り)ここまで長かった。まだ信じられない。チームが素晴らしい仕事をして、ピットレーンで先頭に送り出してくれた。それでコースコンディションがベストの時に走ることができたんだ。その後、雨が降り出したから、今日の結果においてこのことがとても重要なポイントだった。

(スプリントでの優勝を目指すかと聞かれ)もちろんだ。僕はレーシングドライバーだし、ポールポジションからスタートするんだからね。マキシマムアタックだよ。何か面白いことをやろう。

(マクラーレンでのデビュー戦2014年オーストラリアGPで表彰台に上った時と比較して)このポールの方がうれしいと感じる。当時は何を期待していいのか分からなかった。あのころの僕は、自分は世界の王だと思っている傲慢な子どもだった。その後、たくさんの学習を積み、このスポーツでやっていくことがいかに難しいかが分かった。そして今、ポールポジションを獲得したんだ。

 明日まではこの瞬間を楽しみたい。ポールポジションに並び、僕の小さな白いハースのマシンがそこにいるのを見るんだ。すごく楽しいだろうね。