アルピーヌF1チームは、F1ブラジルGPでのスプリントで起きたフェルナンド・アロンソとエステバン・オコンの同士討ちの後に、多数のヘイトコメントが寄せられたことを受け、行動を起こした。チームは、ソーシャルメディアチャンネルでこうした嫌がらせを行っている人々に対して「行動を起こす」と警告した。

 オコンとアロンソは土曜スプリントのオープニングラップで激しいポジション争いを繰り広げ、その結果、接触が起きてしまった。ターン4で行き場をなくしてコース外にはみ出したアロンソは、スライドして、すぐ横を走るオコンに接触。そのすぐ後にスタート/フィニッシュラインでアロンソは前を走るオコンを抜こうとしてヒットし、フロントウイングを壊した。アロンソはウイング交換のためにピットストップをしなければならず後退、オコンは徐々にペースが落ちていった。

 このふたつめのインシデントについてスチュワードは審議、アロンソに5秒のタイムペナルティを科した。スプリントをオコンは6番グリッド、アロンソは7番グリッドからスタートしたにもかかわらず、オコンは17番手、アロンソは18番手でフィニッシュした。

 スプリント中とその直後、アロンソは、今年何度か接触が起きたことについて、オコンへの怒りを示した。

「今年は何度かウォール近くまで追いやられた。ジェッダとブダペストのことも覚えている」とアロンソは語った。

「グリッドが近いと、レースで防御することになり、こうなる。どうすることもできない」

 2023年にアストンマーティンへの移籍が決まっているアロンソは、最終戦アブダビGP後のタイヤテストで新チームでの仕事を開始する予定だ。怒りで興奮していたアロンソは、アストンマーティンでテストを始めるのが待ち遠しいと発言した。

「(アルピーヌで走るのも)あと1戦だ。来年は違う年になる。彼は新しいチームメイトを迎え、チームの経営陣は新しいドライバーを走らせる。だから違う状況になるだろう。僕にとっては問題ないよ。今はアブダビでグリーンのマシンをテストしたいだけだ。それが僕の今の目標だ」

 オコンは、公の場でアロンソを批判することは避けたが、アルピーヌF1チーム代表のオットマー・サフナウアーは、両ドライバーに対する不満をはっきりと表明した。

 この件について、ソーシャルメディアではアロンソとオコンのそれぞれのファンが攻撃し合い、暴言や恫喝、脅しが相次いだ。これを受けて、アルピーヌは土曜夜にソーシャルメディアにメッセージを投稿し、ヘイターらによる「悪質な」嫌がらせを非難した。

「コースで何が起きようとも、ヘイトコメント、嫌がらせ、悪質な言動を、ドライバー、チームメンバー、ファン、インターネット上の誰かに向けることは絶対に許されない」とアルピーヌは述べた。

「スプリント予選の間とその後に我々のソーシャルメディアチャンネルに寄せられたコメントのうち、882件の悪質なコメントがあり、そのうち162件は非常に悪質なものだった。こうしたことはまったく受け入れられない」

「今日我々が目にしたことは、残念ながら、まれな事件ではない。インターネット上でのヘイトや差別は継続的に目にされるため、チームとしてこれを容認するつもりはない」

「我々のドライバー、チームメンバー、ファンたちに向けて、インターネット上で嫌がらせを行ったり広めたりしている個人やグループに対し、我々は行動を起こす」

 日曜決勝を、オコンは16番グリッド、アロンソは17番グリッドからスタートしなければならなかったが、それぞれ8位と5位でフィニッシュ。チームのためにポイントを持ち帰り、最終的にはコンストラクターズ選手権4位争いにおいて大きく貢献した。