ピエール・ガスリーは、今週末のF1第22戦アブダビGPでアルファタウリでの最後のレースを迎える。5年間を過ごしたチームとの最後のレースに向け、「スクーデリア・アルファタウリでの物語を、最後にもう一度トップ10入りして終わらせたいと思う」と語った。

 ガスリーはインテルラゴスでのスプリントを10番手、決勝レースを12位で終え、ポイントには届かなかった。レース後にはピットレーンの速度違反で5秒のタイムペナルティを受け、最終的な順位は14位となった。

「僕たちにとってブラジルは、またしても順調にはいかない週末だった。できる限り激しくプッシュしたが、またノーポイントの不満の残る午後になった。いよいよ最終戦だ。コンストラクターズ選手権で8位を獲得するための最後のチャンスだから重要だよ」

 アルファタウリは現在ハースとコンストラクターズ選手権の8位争いを繰り広げており、2ポイント差でハースを追っている。ガスリーはパフォーマンスを予測するのは難しいとしつつも、ベストを尽くすと述べた。

「もちろんとても感動的な週末になるだろう。5年をともに過ごしたチームとの最後のレースだからね。僕たちの関係は、単なる仕事上の関係以上のものだということだ。僕はエンジニア、メカニック、ファクトリーにいる人たち全員を個人的に知っている。プライベートでも一緒に過ごしてきたんだ。長い歴史の最後のレースだ。5年間を同じチームで過ごしたドライバーはそう多くないと思う。たくさんの素晴らしい瞬間をともに分かち合ってきた」

「確かなのは、この週末に何が起きようとも、僕は良いレースと素晴らしい結果で終えることを願って、ベストを尽くすつもりだということだ。それとは別に、週末全体を楽しんで、この数年間に僕たちが一緒に過ごしたすべての素晴らしい時間について考えたいと思う」

「レース自体については、昨年は5位でフィニッシュしたけれど、今年はあまり大きな期待は持っていない。レースごとの僕たちのパフォーマンスを予測するのは難しいからだ。今年は全体的にポイント争いをするのが難しい状況だったが、それでも僕たちの目標はポイント獲得だ。そして僕個人としては、スクーデリア・アルファタウリでの物語を、最後にもう一度トップ10入りして終わらせたいと思う」

■角田裕毅「ガスリーとの最後のレースを楽しみたい」

 今季3度目のスプリントが行われたブラジルだったが、角田は苦戦続きだった。決勝レースではピットレーンからスタートし、終盤のセーフティカー出動中にはFIAのシステム上の問題による影響を受けて、周回遅れにもかかわらず同一周回に戻ることが許されず最下位でのフィニッシュとなった。

「サンパウロではグリップを見出せず、スタートからすでに厳しい状況でした。レース前にマシンのセットアップを完全に変更したことは、たとえピットレーンスタートになっても助けになりました。それでも僕はマシンに完全に満足できませんでした。この最終戦に向けて、マシンの感触をよくするための解決策を見つけられることを期待しています」

 昨年は最終戦のアブダビで自己最高位となる4位に入賞した角田。今年の最終戦は、チームメイトのガスリーとの最後のレースとなる。そんなアブダビGPに向け、角田は最後のレースウイークを一緒に楽しみたいと語った。

「昨年のアブダビは僕にとって素晴らしい週末で、とにかくすごかったです。アブダビでのシーズンの終わりについて、とても楽しい思い出があります。F1初年度の最高の締めくくりでした。予選で8番手につけ、レースで4位になったのです。ピエールのすぐ上の順位でしたから、チームリザルトとしても素晴らしかったです。自分の力を示し、チームに対して年末までに築き上げた自信を見せることができると感じていました」

「今回もそれを繰り返すことができたらいいのですが、あまり大きな期待はしていません。昨年のマシンの方が今年よりもよかったからです。それでも僕はいつもの自分のやり方で週末に取り組み、どうなっていくか見ていきます。ヤス・マリーナのコースはかなりトリッキーで、最終セクターでのタイヤのデグラデーションが問題になるので、セットアップは中間のどこかしらにしなければなりません。コースのすべての部分に合うような、完璧なセットアップはできないのです」

「ピエールが(チームを)去るのは残念なことです。彼はコース内外で本当にいいチームメイトです。僕たちはコースから離れたところでも本当の友人になりましたし、プロとしてのすばらしい関係も築いています。特に昨年は、すべてのレースで彼から多くのことを学びました。彼がいなかったら、今のように進歩することはできなかったでしょう。彼には心からの感謝を伝えますし、最後のレースウイークを一緒に楽しめたらと思います」