2022年F1アブダビGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは5番手、ジョージ・ラッセルは6番手にとどまった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のポールポジションタイムとハミルトンのタイム差は0.684秒にもおよんだ。

 チームはこの結果に失望を示し、気温が下がったコンディションで、ふたりともタイヤの温度のマネジメントに苦しんだと述べた。マシンセットアップは、レースペースを重視したものになっており、リヤタイヤを守るようなウイングレベルを選択、これが決勝で有利になることをメルセデスは期待している。

 ハミルトンはFP3でレッドフラッグを尊重しなかった疑いで審議対象になった。コース上が赤旗コンディションになった直後にケビン・マグヌッセン(ハース)を追い越したものの、この時ハミルトンはファストラップであり、レッドライトを見てすぐさま、後続のマシンに気を付けながら、スロットルをリフトし、ブレーキをかけたと証言した。FIAの情報によるテレメトリーデータでも、ハミルトンがレッドライトが表示された瞬間にスロットルを100%リフトし、ブレーキを踏んでいたことが明らかになった。また、ハミルトン車の速度は288km/h、マグヌッセン車は126km/hであり、このスピード差から、ハミルトンは追い越さざるを得なかったとスチュワードは判断、ハミルトンが安全に注意しながら、レギュレーションに従うために可能なすべての行動を取ったとみなし、ペナルティを科さないことを決めた。これについては、2021年オランダGPでフェルスタッペンが同様の行動を取った際にペナルティを受けなかった先例も考慮されている。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 3番手(1分25秒222:ソフトタイヤ/20周)
予選 5番手(Q1=8番手1分25秒594:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分24秒774:ソフトタイヤ/Q3=5番手1分24秒508:ソフトタイヤ)

 僕たちにとって厳しい週末になるだろうと予想してここに来たが、ポールポジションからコンマ8秒(注:正確には0.684秒)も差があるとは思ってもいなかった。今日はストレートだけでトップのマシンよりコンマ6秒も遅かった。全力は尽くしたが、レッドブルとフェラーリからこれほど大きく離されてしまったというのは、少し驚きの結果だ。

 明日のレースペースが今日の予選ペースより優れていることを願っている。パフォーマンスが不足していたことと、今シーズンずっと経験してきたブレーキ温度の問題に加えて、このコースではバウンシングもひどかった。

 チーム全体が懸命に働いて、特に来年に向けてこうした問題を解決するために素晴らしい仕事をしてくれている。今シーズン最後のレースが楽しみだよ!

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 4番手(1分25秒395:ソフトタイヤ/15周)
予選 6番手(Q1=7番手1分25秒545:ソフトタイヤ/Q2=7番手1分24秒940:ソフトタイヤ/Q3=6番手1分24秒511:ソフトタイヤ)

 予選ではもっといいラップタイムを期待していたんだけどね。でもこれまで見たところ、ロングランのペースはかなりいいから、明日のレースではもっと強さを発揮できる状態になるはずだ。

 アブダビのようなサーキットで今の僕たちのマシンが出せるパフォーマンスを考えると、このグリッドポジションは妥当だと思う。でも、ブラジルで良い結果を出した後だけに、もう少し上を望んでいた。

 もう少し前に近づきたかったけれど、決勝ではもっといい位置を走れるはずだよ。明日は戦略の選択肢がたくさんあるから面白くなりそうだ。レッドブルには届かないだろうが、フェラーリを追うことができればいいね。明日は何が起こるか分からない。フィニッシュラインまで全力で戦い抜くよ。