マックス・フェルスタッペンは、元チームメイトのダニエル・リカルドについて、2018年末にレッドブルを去るべきではなかったと述べている。

 レッドブルを去ってルノーへ移籍するというリカルドの決断は、当時のF1パドックの全員に衝撃を与えた。またその後、新型コロナウイルスの影響で2020年シーズンの開幕が遅れる前から、リカルドがルノーを離れて2021年のマクラーレン移籍を決めたこともさらなる驚きだった。

 リカルドはルノーで表彰台を2回獲得し、2021年にはマクラーレンでイタリアGP優勝を飾ったものの、レッドブル時代のパフォーマンスを発揮することはできなかった。

 リカルドは2011年にシルバーストンでHRTからF1デビューを飾った。その後トロロッソで2シーズンを過ごしてから2014年にレッドブルに昇格し、セバスチャン・ベッテルやダニール・クビアトのチームメイトになった。しかし2016年にフェルスタッペンが加入すると、リカルドはチーム内でナンバー2に追いやられていると次第に感じるようになり、チームリーダーになれるどこかのチームへの移籍を決めることになった。

 フェルスタッペンは、この決断は間違いだったと述べている。リカルドはパフォーマンス不振によってマクラーレンとの契約が1年早く終了し、今後は“サードドライバー”としてレッドブルに戻るのだ。

「あの時レッドブルにもっと長く留まっていた方が、ダニエルのためにはよかっただろう」とフェルスタッペンはドイツのモータースポーツ雑誌『Formule1.nl』に語った。

「(当時)彼にそのことを話したよ。どこかより気分よく過ごせるところに行くということもあった。当時はもはやそのような状態ではなかった」

「そうすると代替案を検討して、スポーツでの成功と、いい気分でいることをトレードオフしなければならない」

「レッドブルの誰もが、心のなかで彼の最善の利益のことを考えていた。去っていくのではなく、彼はそのことについてチームと話すこともできただろうが、あのようなことになった」

「これからダニエルは僕たちのリザーブドライバーになる。だからF1に彼という人がいないことを寂しがる必要はないよ! 彼は印象がいいし、よく笑う」

「でも結局のところ、笑うことよりもパフォーマンスが問題になる。ダニエルは間違いなく過去にパフォーマンスを発揮していた。でもF1では、最後のレースで評価が決まるというのがルールなんだ」

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、『The Weekend Australian』に2018年のリカルド離脱について尋ねられ、「彼のタイミングはものすごく悪かった」と語った。

 リカルドはフルタイムのリザーブドライバーとはならずに、2023年の24戦中「最大12レース」に同行することになっているので、よりブランドアンバサダー寄りの役割を務めるものと思われる。

「僕は今もレースがしたい」とリカルドは『formel1.de』に語った。

「でも個人的には、移動や他のすべてのことから離れて時間を過ごすのが、自分にとっていいことだと思う」

「僕はレースに同行するか? ベガスは確実だ。自分から行くよ。もちろんオーストラリアもだ。それは言うまでもない」

 33歳でオーストラリア出身のリカルドは、F1で232戦に出走してきた。F1において3回のポールポジション、8回の優勝、32回の表彰台、キャリア通算1311ポイントを獲得している。

 だが2022年シーズンのリカルドは37ポイントを獲得し、ランキング11位でシーズンを終えた。入賞したのは8戦だけだった。対照的にチームメイトのランド・ノリスは、122ポイントを獲得してランキング7位となった。それでもマクラーレンは、コンストラクターズ選手権でアルピーヌに4位の座を譲ることになった。マクラーレンは2023年のドライバーラインアップとして、ノリスのチームメイトに元F2チャンピオンでオーストラリア人のオスカー・ピアストリを迎える。