またもリヤのスピンに苦戦。中上貴晶「一歩前進したが、マシンと僕の両方が改善する必要がある」/ポルティマオ公式テスト
今回テストが行われたアルガルベ・インターナショナル・サーキットは、約2週間後に控えた開幕戦の舞台ともなっており、最後の調整を行える重要な2日間となる。
今シーズンで最高峰クラス6年目を迎える中上貴晶は、初日はマシンのフィーリングをつかむことに苦労し、加えてリヤのスピニングに苦しんでいた。しかし、74ラップをこなし自己ベストタイム1分40秒642をマークして23番手で終えている。
テスト2日目はHRCが持ち込んだ新パーツを試し、さらに電子制御の変更も施して、中上自身も初日よりマシンのセットアップも煮詰めることに成功。午後にはスプリントレースのシミュレーションを行い、1分39秒台の好タイムでラップを重ねた。それにより、最終日はトップから1.341秒差の1分39秒309で20番手となった。
前回、2月6〜7日に行われたセパン公式テストでもリヤのスピニングに苦しみ、加速と最高速に影響を受けていたが、今回の2日間のテストで着実に改善へと向かったようだ。いよいよ3月24〜26日には第1戦ポルトガルGPを迎えるが、2023年型ホンダRC213Vと中上の活躍に期待がかかる。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(総合:20番手)
「セパンテストでの3日間とここでの2日間は簡単ではなかったです。初日はマシンのフィーリングをつかむのに少し苦労しましたが、今日、ラップタイムで見ると、すべてが非常にタイトで、ギャップも縮まり、一歩前進しました」
「マシンのセットアップと電子制御を変更し、フィードバックは良くなっていますが、マシンと僕の両方が改善する必要があります。一歩一歩、トップグループとの差を縮めています。レースウイーク中にもう一歩前進できるかもしれないので、努力を続けていきます。チームはいつも通り良い仕事をしてくれました」