スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、2023年F1開幕戦バーレーンGPより第2戦サウジアラビアGPの方がAT04とサーキットの相性がよく、優れたパフォーマンスを発揮できると予想している。

 バーレーンで角田は予選Q2に進出し、14番手を獲得。決勝では11番手まで上がり、前のアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)まで約1秒差まで迫ったものの、追い抜くことはできず、僅差でポイントに届かなかった。

「バーレーンの週末のパフォーマンスは、開幕戦に僕たちが望んでいたところからかなり離れていたのは明らかです。僕たちは中団のトップを目指しているのです。これからマシンからもっと多くのパフォーマンスを引き出す必要があります」と角田はチームのプレビューリリースのなかでコメントした。

「金曜日から土曜日までは進歩がありました。Q2に進出できてよかったです。結局、Q3にたどり着くにはペースが十分に安定していませんでした」

「昨年、僕たちはコンストラクターズ選手権でウイリアムズと9位、10位の位置を争っていました。つまり自分たちのマシン開発に集中しなければならないこと、そして僕自身はできる限り多くのパフォーマンスをマシンから引き出す必要があるということです。バーレーンでの日曜日にはそうすることができたと言えます」

「どの部分で苦戦しているのかはわかっていますが、今週のサウジでは、バーレーンよりもよくなると期待を持っています。自分をプッシュしてチームにできる限り有用なフィードバックを返し、どうなっていくか見ていきます。サウジは高速コースで、僕たちのパッケージにより合っていると思いますので、様子を見たいです」

 バーレーンGP後の3月7〜8日にピレリは同地でタイヤ開発テストを実施、アルファタウリはそこに参加した。

「バーレーンの直後にピレリのテストが1日あり、そこで走行する時間を持てたことは、間違いなくとても役に立ちました」と角田は言う。

「1年の終わりよりも、シーズン序盤でやることにより大きなメリットがあります。ドライバーの観点からは、シーズン序盤により多くの走行ができる方がいいです。そうすればマシンとセットアップをさらに理解するチャンスに恵まれます。多くの走行距離を稼ぎ、1日中ほとんど全開で走りました!」

 2022年のサウジアラビアGPでは、角田は予選でトラブルに見舞われてノータイム、決勝ではグリッドに向かうラップでトラブルが発生、スタートを切ることができなかった。

「昨年のサウジでの週末は僕にとっては全くうまくいきませんでした。さまざまなテクニカルトラブルがあったので土曜日は走行できず、日曜日はレースをスタートすることさえできなかったのです」と角田は振り返った。

「ここはドライビングを楽しめるコースだと思います。本当にユニークなところで、セクター1では特に高速のS字がサウジのコース特有の部分です。カレンダーの他の場所では見当たりません」

「2021年は予選をとても楽しんで8番手につけることができたのに、昨年は本当についていなくてとても悔しい思いをしました。今年のマシンの信頼性はこれまでのところ良好です。テストと開幕戦では大きなトラブルはなかったので、今年は金曜日から日曜日まですべてのセッションをドライブできると確信しており、それを楽しみにしています」

■ジェッダでの自身初レースを楽しみにするデ・フリース
 チームメイトのニック・デ・フリースは、昨年のイタリアGPで体調不良のアレクサンダー・アルボンの代理で土曜からウイリアムズに乗り、F1デビューを果たしたが、今年が初のフル参戦シーズンになる。開幕戦バーレーンGPでは19番グリッドから14位という結果だったものの、デ・フリースはレースパフォーマンスにはある程度満足しているという。

「ついにバーレーンで本格的にシーズンを開始できて、最高の気分だった。その瞬間までには長い道のりだったけれど、結局のところ僕たちはレーサーであり、コースに出て競争がしたいんだ。最初のレースが無事に済んでとてもうれしいよ。僕たちは基本的にレースのリズムに乗っている」

「初めての完全なF1レースウイークは、これまで経験したより少しだけ忙しい部分があったけれど、正直なところすべてがうまく運営され、管理されていた。結局、どのプロのレースシリーズも、運営はかなり似ている。明らかにF1ははるかに大規模な場だが、レースウイーク自体には大きな驚きはなかった。もちろんメディア対応や他のアクティビティは多少あったものの、最終的にはコースで起きることが一番重要だ」

「パフォーマンスの点では、自分たちが望むポジションにいないことを隠すことはできないと思う。今もやるべき作業がたくさんある。低速コーナーではさらにギャップを縮める必要があると感じている。バーレーンは低速コーナーが多かった。だからサウジは僕たちのパッケージともう少し相性がよくなることを期待している」

「結局中団は熾烈な接戦になっていて、ポイント争いは厳しい戦いだ。少なくともトップの4チームがまず8位までを占めてしまうからね。挑戦になるだろうが、潜在的なチャンスを活用できるように、何も見逃さないようにしなければならない」

「開幕戦ではタイヤのデグラデーションが重要な要素だったが、バーレーンはその点ではかなり異色だと思う。あそこのターマックはカレンダーのなかで一番古いかもしれない。だからサウジでは違う展開になると強く確信している。でも僕たちに有利に働くかどうかは様子を見ないといけない」

「バーレーンでのレースパフォーマンスには、ポジティブな驚きがあったと思う。戦いに加わることができたんだ。でも繰り返すが、まだ1回のレースウイークを過ごしたばかりだ。全体像を見て結論を引き出すには、もっとレースをする必要があると思う」

 デ・フリースがジェッダのコースを実際に走るのは今回が初めてであり、シミュレーターでしっかり準備をしてきたという。

「グランプリの後で、ピレリのテストを1日サクヒールで行ったことは役に立った。どんな走行時間も大歓迎だ。特に1年のこの時期にはね。だからテストをやり遂げたことは、僕たちにとって間違いなく価値のあることだった」

「サウジについては、昨年のレースに同行したけれど、ジェッダのコースをドライブしたことはない。シミュレーターではかなり走っているけれどね。直近では先週走った。速くてトリッキーだから、すごくクールな感じだ。正直なところ、僕は挑戦をとても楽しみにしている。新しいコースを学んで、レースに戻ろう」