3月25〜26日に静岡県の富士スピードウェイで開催されているスーパーGT公式テストで、1日目午前のセッション1でクラッシュを喫したHOPPY Schatz GR Supra GTだが、この富士公式テストでの車両修復はならず、サーキットを後にすることになった。チームは4月15〜16日の第1戦岡山を目指して修復を進めることになる。

 今季新たに菅波冬悟が加入し、野中誠太とコンビを組み参戦するHOPPY Schatz GR Supra GTは、2022年にさまざまな困難に直面しながらも車両の改良を続け、今季は結果を求める飛躍の一年を目指していた。

 チームは岡山公式テストを終え、この富士公式テストに臨んでいたが、強い雨に見舞われた初日午前のセッション1で、まさかのクラッシュに見舞われてしまった。菅波がドライブしコースインした後の計測1周目、1コーナーを立ち上がった後に突然姿勢を乱し、アウト側のバリアにヒットしてしまったのだ。

 幸い菅波に怪我はなかったが、「ゆっくり走っていただけだったのですが、何もできませんでした。クルマが衝撃を吸収してくれました。メカニックの皆さんには申し訳ない気持ちです」と辛い表情を浮かべた。

 このクラッシュの後、「昨年(悪い流れは)終わったんじゃないのかよ……」と土屋武士監督もしばらくは茫然自失だったという。しかし「本当にたくさんの人たちが心配して声をかけてくれました。その声を聞いて、『よっしゃ直すぞ!』という気持ちになっています」と切り替えている。実際、aprの金曽裕人監督もピットを訪れ、「できることがあったら言ってくれ」と土屋監督に伝えた。

 土屋監督は「今回のクラッシュは誰のせいでもなく、レースではあり得ることのひとつなので、仕方ないと思っていますが、仕方ないことがこんなに続かなくてもいいだろうと(苦笑)」と語った。

 HOPPY Schatz GR Supra GTは幸いエンジンはわずかな損傷で済んでいるものの、左サイドを中心に広範囲にダメージを受けており、カウル、フロントの足回り、サブフレームもダメージがある状況。サーキット内での修復は不可能で、25日夕刻に車両は富士を後にした。

「(岡山への)積み込みまで19日間のカウントダウンスタートです。あ、昨年のクラッシュのときに栄養ドリンクの差し入れをいただいたのですが、糖分摂りすぎにになってしまうので今回は結構です(苦笑)」と土屋監督。

「クラッシュパーツに冬悟のサインを入れて売ろうかと思っているので、欲しい方は僕のTwitterのDMに連絡ください。それは非常に助かります」という土屋監督。あと19日でのHOPPY Schatz GR Supra GTの復活を願わずにはいられない。