福島県二本松市のエビスサーキットで5月20〜21日に開催されるFDJフォーミュラ・ドリフト・ジャパン第2戦に、WRC世界ラリー選手権ドライバーのカッレ・ロバンペラが緊急参戦することが決まった。

 TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR WRT)からWRCに参戦しているロバンペラは、昨季2022年にシリーズ史上最年少記録を大きく塗り替える22歳での戴冠を成し遂げ、今季はワールドチャンピオンとして引き続きトヨタチームから世界選手権を戦っている。

 WRCドライバーだった父ハリ・ロバンペラの影響もあり、幼少期から母国フィンランドの森を駆け抜けていたロバンペラ。彼は2020年のWRCフル参戦開始からわずか2年で、ラリー競技の頂点に上り詰めたのだ。

 そんなロバンペラがラリーカーからドリフトマシンに乗り換え、FDJに乗り込んでくる。22歳の“フライング・フィン”はヨーロッパにおけるドリフト競技の最高峰DMECドリフト・マスターズ・ヨーロピン選手権にスポット出場するほど大のドリフト好き。また、以前から日本のドリフトシーンに憧れを持っており、ドリフトの練習をするために来日することもあった。

 今回決まったFDJ出場は、そんなロバンペラの夢のひとつだった日本でのドリフト競技参戦を実現させるもの。CUSCO Racingとのタッグにより“KR69 CUSCO Racing”のバナーの下、エビスサーキット西コースで開催される第2戦に『Red Bull GR COROLLA』で参戦する。

 このマシンはチームがHKSとともに特別に制作したトヨタGRカローラのドリフト仕様車となっており、足元では横浜ゴムのストリートスポーツタイヤ『ADVAN NEOVA AD09』とスポーツ系アルミホイール『ADVAN Racing RS-DF Progressive』が若き天才ドライバーの日本での挑戦をサポートする。

 なお、ロバンペラがステアリングを握るRed Bull GR COROLLAのカラーリングを含む車両は後日公開される予定だ。

 レッドブル・ジャパンのリリースで発表された、ロバンペラのコメントは以下のとおり。

「エビスサーキットは以前、プライベートでも訪れた大好きな場所のひとつだ」

「ドリフトは大好きで、日本の皆さんの目の前で披露できることをうれしく思っている。フォーミュラ・ドリフト・ジャパンのトップドライバーたちとのエキサイティングなバトルを楽しみにしているんだ」