2023年F1アゼルバイジャンGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンは予選5番手、ジョージ・ラッセルは予選11番手だった。

 今回チームは、ハミルトンとラッセルのパワーユニットにICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kのシーズン2基目、エキゾーストシステムのシーズン3基目を投入した。規則で認められた制限基数内であるため、ペナルティ対象にはならない。

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
FP1 11番手(1分43秒798:ミディアムタイヤ/21周)
予選 5番手(Q1=6番手1分42秒113:ソフトタイヤ/Q2=10番手1分41秒650:ソフトタイヤ/Q3=5番手1分41秒177:ソフトタイヤ)

 できる限りの努力をし、全力を尽くしている。このトラックは、リズムをつかんで最大限の力を発揮することが容易ではない。

 Q2では苦労した。本当はもっとペースがあったのだが、最後のラップをうまくまとめられなかった。でも、Q3での最初のランではスウィートなラップを走ることができたよ。残念ながら最後のランで大きく改善することができなかったけどね。(0.161秒差で4番手だった)フェラーリ(のカルロス・サインツ)の前に出るには、もう少しタイムを見つける必要があった。

 今はマシンに変更を加えることができないから、基本的にこのペースは変わらないということになる。でも、今夜、少し勉強するつもりだ。明日、わずかでもパフォーマンスを向上させられるといいね。

 当然のことながら、この順位は僕たちチームが予選で望んでいるポジションではない。僕たちは勝つためにここにいるんだ。それでも全員が勝つためのマインドを持って全力で取り組んでいるし、5番手はスターティングポジションとしてそれほど悪くない。明日はもっといい戦いができるといいね。

(予選後に『Sky Sports』に語り)この週末には大きなアップグレードがなかった。これからトップ争いに近づけるように、アップグレードを入れるための作業に取り組んでいきたい。ストレートでこれほど大差をつけられるとは思っていなかった。でも良い指標を得たといえる。ストレートでもミドルセクターでも遅いから、それを改善するためにたくさんの作業に取り組んでいかなければならない。運転しやすいマシンではないんだ。でも、グリッド3列目に並べることには満足している。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
FP1 17番手(1分45秒082:ミディアムタイヤ/20周)
予選 11番手(Q1=5番手1分42秒073:ソフトタイヤ/Q2=11番手1分41秒654:ソフトタイヤ)

 Q3に進みたかったし、そのために全力を尽くしていた。でも残念ながら、今週末の僕たちは少し速さが足りない。

 Q2での最初のラップは強力だったけれど、最後のランでミスをしてしまった。そのミスがなければ、Q3に進出していたかもしれない。とはいえ、8番手よりはるかに上まで行けたとは思っていない。

 F1はおかしなスポーツだね。前戦のメルボルンでは、予選でフロントロウを獲得したのに、今日はQ2で敗退するなんて。明日チャンスがあるけれど、理想的な金曜ではなかったのは確かだ。

 バクーはユニークなサーキットで、思いもしないようなことが起こる。予選で失敗しても挽回を期待できるサーキットを選ぶとしたら、たぶんここだろう。日曜に挽回できない理由はないし、明日何が起こるか見てみよう。

 さらに強さを増すには何をすればいいのかを探るため、チーム全員が必死に努力するし、僕自身ももちろん頑張るつもりだ。