4月30日、2023年MotoGP第4戦スペインGP MotoGPクラスの決勝がスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝を飾った。

 前日のスプリントレースと同様、決勝レースもスタート直後にクラッシュが発生し中断、数分後に再開された。5番手からスタートしたバニャイアは、すぐに3番手に上がり、その後ジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を追い抜いた。しかし、レースディレクターの判断で、バニャイアのオーバーテイクが不当であると判断され、ポジションを明け渡すこととなった。

 しかしバニャイアは集中力を切らすことなく、再びミラーを捕らえ、さらにブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)との差を縮めていく。残り数周でバニャイアはビンダーに追いつくと、残り5周のタイミングでパスし、そのまま先頭でチェッカーを受けた。

 今回の勝利により、バニャイアは通算13勝目、今シーズン2勝目をあげ、同じドゥカティライダーのマルコ・べゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)に22ポイント差をつけて、総合ランキングのトップに返り咲いた。ドゥカティはコンストラクターズランキングでトップを維持し、ドゥカティ・レノボ・チームはチームランキングで4位につけている。

■フランセスコ・バニャイア(決勝:優勝)
「今週末の始まり方を考えると、今日は僕のMotoGPの中で最高の勝利かもしれないね。今日の争いは本当にすごかったし、とても楽しめた。このグランプリから多くのことを学べたし、チームとしての成長にもつながると思う」

「金曜日は難しい一日だったけど、チームが素晴らしい仕事をしてくれて、マシンのフィーリングを取り戻すことができた。僕のリクエストを理解してくれて、そして今日、マシンの最新の変更点のおかげで勝利することができた。ファンのみんながとても温かく迎えてくれたから、ここで勝つことができたのは本当に特別だよ」