マシントラブルに見舞われた中上貴晶「ふたつの課題を解消できず、厳しい一日」/第5戦フランスGP
この日は雲が多く広がり、気温と路面温度ともにあまり上昇しない天候の下で行われた。午前のP1では、中上はセッション中盤のアタック中にマシンの下部から煙が上がるトラブルに見舞われてしまう。ピット出口あたりにマシンを止めた後にマシンの下部から出火し、すぐに消化作業が行われていた。
その後ピットに戻った中上は、セッション終盤に再びアタックを開始し、残り5分を切ったあたり1分32秒641の5番手に浮上する。そして、ラストアタックでさらに自己ベストを更新する1分32秒265をマークするが、タイムを更新するライダーが多く現れたことにより、15番手となった。
P2では、セッション終盤に自己ベストタイムを更新してウイーク初の31秒台、1分31秒998を記録して順位を上げる。しかし、全体のタイムも上がったことにより、中上は15番手に後退してしまい、初日総合16番手で終えている。
2日目に行われる予選ではQ1からのアタックとなるが、今季ベストの11番グリッドを上回るポジション獲得に向けて戦い、スプリントレースでは前戦のスペインGPでの9位を凌ぐ、シングルフィニッシュを目指していく。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(FP1:15番手/FP2:15番手)
「今日はブレーキングでマシンを止めるのが難しく、リヤのグリップも不足していました。このふたつの課題を解消できず、厳しい一日でした。今日の問題は、前回のヘレスとは異なるものでした。今日はトップ10に入りたかったのですが、とても無理でした」