5月12日、2023年MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラス2日目に予選がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは11番手、フランコ・モルビデリは17番手となった。スプリントレースではモルビデリが13位、クアルタラロがリタイアで終えている。

 今大会がホームグランプリとなるクアルタラロは、スペシャルヘルメットを使用している。予選Q1からとなったクアルタラロは早々に首位に立ち、2度目のアタックで1分31秒366とさらにタイムを縮めた。しかし、アウグスト・フェルナンデス(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)がラストアタックで2番手に食い込むタイムをマークし、Q2進出かと思われたが、あと一歩及ばず13番グリッドが決まった。

 スプリントレースではスタートでポジションを落としてしまうが、周回を重ねるごとに挽回させ、8番手に浮上。しかし、8周目の9コーナーでスリップダウンを起こして転倒を喫し、そのまま復帰は叶わずリタイアとなってしまった。

 モルビデリも予選Q1からのアタックとなり、1分31秒886の7番手にとどまり、17番グリッドが確定した。スプリントレースのオープニングラップで順位を上げるが、中盤から終盤にかけてペースが上がらず、後続のライダーにパスされて13番手でチェッカーを受けた。

■ファビオ・クアルタラロ(予選:11番手、スプリント:リタイア)
「スタートはそれほど悪くなかったけれど、第1コーナーに遅れて入り、第2コーナーの抜け方についても判断を間違えてしまった。ペースは悪くなかったよ。でも、このコースでオーバーテイクは簡単ではない。2台のアプリリアとアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が8コーナーから9コーナーにかけて絡み合ったときに乗じて前へ出たけれど、そのあともオーバーテイクが難しいという状況に変わりはなかったんだ」

「それでも3台をパスしたあとはプッシュしていきたかったけれど、フロントのフィーリングがあまり良くなく、自分自身に言い聞かせたんだ。『トライしよう! 限界はここではないかもしれない。もっとフィーリングがつかめるかもしれない』でも試した途端に転倒してしまった。明日もう一度チャンスがあることはうれしいね。厳しい状況が続いてるけれど、それでもファンの皆は応援し続けてくれるし、彼らには本当に感謝しているよ。このタフな状況のなかで、彼らがエネルギーを与えてくれるんだ」

■フランコ・モルビデリ(予選:17番手、スプリント:13番手)
「予選が厳しい状態で、スプリントもタフな戦いになってしまった。スタートは良かったけれど、そのあとは、そこに留まるだけのペースが出てこなかったんだ。それでもスプリントを完走するなかでデータを収集することができたので、明日の決勝に役立てたいと思っているよ」