5月14日、2023年MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラスの決勝がフランスのル・マン-ブガッティ・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは7位、フランコ・モルビデリは10位で終えている。

 決勝レースは転倒が相次ぎ、22台中13台が完走という波乱の展開となった。そんななか、13番グリッドからスタートしたクアルタラロは、大混戦となっていた中盤グループの中でブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)と激しいバトルを展開。

 一時はビンダーを交わして前に出るが、後半は腕上がりの症状により苦戦を強いられてしまう。そして、ビンダーの追撃を抑えきれずに再び先行を許し、7位でチェッカーを受けた。

 17番グリッドからスタートしたモルビデリは、序盤に上位陣の転倒があったことにより13番手にポジションを上げる。その後、前を走る中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)の後ろにつけて周回を重ね、最後は10位でチェッカーを受けた。

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:7位)
「前方で6人のライダーが転倒した結果なので、自分で挽回したレースとは考えていない。途中からは体調にも問題が出てしまった。午前中にクリニカ・モバイル(移動診療所)へ行って腕の治療をしてもらったが、少し強過ぎたようだ」

「治療のあとに問題が出ることは今までなかったけれど、今日はレース中盤からアーム・パンプ(腕上がり)の状態になってしまった。本来はもっともっと速く走れたはずだよ。でもそのことも、今日のレースのなかで感じることのできたポジティブな点だと思っている。つまり、決勝では速く走れるということだ。次のムジェロでも今日のセッティングを使い続けることになるだろう」

「もちろん、もっと良い成績、もっと速いペースを見せられなかったことは残念だけど、今日も、そして昨日のスプリントでも僕のペース自体はそれほど悪くなかった。ただ、今日は十分にブレーキができない箇所がいくつかあったんだ。この身体的な問題さえなければ0.5秒は速く走れていたと思う。でももう一度、言うけど、これもある意味で良かったんだよ」

■フランコ・モルビデリ(決勝:10位)
「タフなレースだった。残念ながら好スタートを決めることができず、集団に追いついたときにはフロントタイヤの空気圧と温度が非常に高まってしまい、それ以上アタックできなかったんだ。前方が開けているときはハイペースで走ることができた。でもパフォーマンスはまだ望むレベルに達していないので、さらに掘り下げ、取り組み続けていく必要があるね」