全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会オートポリスは5月20日(土)、16時から21周の決勝レースが行われ、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポール・トゥ・ウインで開幕戦を制した。

 今季の開幕戦となるスーパーフォーミュラ・ライツ第1戦の決勝は、第1戦/第2戦の公式予選終了後4時間のインターバルで、16時にフォーメーションラップが行われた。迎えたスタートでは、ポールポジションの木村が好スタートを決める一方、フロントロウ2番手につけていたイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)がクラッチトラブルを抱えまさかのストール。2番手には平良響(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、3番手には古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が続いた。

 その後方では、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)が4番手に浮上したが、ビダーレスを先頭に小出峻(HFDP WITH TODA RACING)、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が3台のバトルを展開。序盤はトップ3のギャップが広がる一方、4番手争いが注目となった。

 とはいえ、この第1戦はこの週末で最も長い21周の決勝。またハンコックのドライタイヤを履いての初めての決勝レースということもあり、中盤から終盤に向けてどんな展開となっていくかに注目が集まった。ほぼすべてのドライバーがタイヤを守りながらのレースとなり、なかなかバトルは生まれなかった。

 中盤以降、2番手の平良と3番手の古谷のギャップが縮まっていったものの、長丁場のレースながら順位は逆転するに至らず。トップの木村は最後は3秒のマージンを保ちながら逃げ切り、今季開幕レースをポール・トゥ・ウインで飾った。さらに2周目にマークした1分40秒809でファステストラップも記録。フルマークを達成した。

 2位は平良、3位は古谷という結果に。ビダーレスが中盤以降はポジションをしっかりと守り切り、4位で日本での初レースを終えた。5位は小出、6位は野中という結果に。エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM'S 320)は7位でフィニッシュした。

 マスタークラスは、序盤追い上げを図ったオオムラ・フラガと接触があり後退したものの、13周目にDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)を逆転した今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が総合9位に入り優勝を飾った。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第1戦オートポリス 決勝結果
PosClassNoDriverCarEngineLapsGridQualify1 50木村偉織HFDP WITH B-MAX RACINGスピースA412111’38.7482 1平良響モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DCトムスTAZ312131’39.3503 36古谷悠河Deloitte. HTP TOM’S 320トムスTAZ312141’39.4274 51D.ビダーレスB-MAX RACING 320スピースA412161’39.5185 2小出峻HFDP WITH TODA RACINGスピースA412151’39.4526 35野中誠太PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DCトムスTAZ312181’39.9087 37E.トゥルーリモビリティ中京 TOM’S 320トムスTAZ312171’39.7378 10堤優威Rn-sports F320スピースA4121121’47.2429M4今田信宏JMS RACING with B-MAXスピースA412191’42.10110M30DRAGONTEAM DRAGON B-MAX 320スリーボンド東名TB14F321101’43.54911M53畑享志A-NeKT with B-MAX 320スピースA4121111’44.030R 52I.オオムラ・フラガFANATEC-GRAN TURISMO with B-MAXスピースA41421’39.220
天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'40.809 2/21