5月24日、F1世界選手権に参戦するマクラーレン・レーシングは、5月26〜28日に開催される2023年F1第7戦モナコGPでMCL60に施される“トリプルクラウン”特別リバリーを公開した。

 チーム創立60周年記念の一環として行われるこの特別リバリーは、1974年のインディ500でジョニー・ラザフォード、1984年のモナコGPでアラン・プロスト、1995年のル・マン24時間レースでJJ・レート/ヤニック・ダルマス/関谷正徳組が、モータースポーツの世界三大レースを制したマクラーレンのトリプルクラウンを表現しており、その偉業を称えるものだ。

 この特別リバリーは今週末に開催されるF1モナコGPにおいて、マクラーレンF1の2023年型マシンであるMCL60に施される予定で、マクラーレンのインディ500初優勝マシンであるM16C/Dの印象的なパパイヤオレンジがリヤに、プロストのモナコGP優勝マシンであるMP4/2のアイスホワイトがセンターに、さらにル・マン24時間を制したマクラーレンF1 GTRをイメージさせるブラックがMCL60のフロントを覆う。

 なお、チームによると連戦となる第8戦スペインGPでもトリプルクラウンリバリーを使用し、さらに特別リバリーの一環として、3レースでの初勝利にスポットを当てた独占インタビューを含む映像作品も公開する予定だという。

 今回の特別リバリー公開に際し、今やマクラーレンF1のエースドライバーであるランド・ノリスは「マクラーレン・レーシングの60周年記念に関わることができて光栄だ。2023年のモナコGPで、マクラーレンが勝利を収めた象徴的な3つのカラーリングをひとつにまとめることは、チーム全体にとって特別な瞬間になるだろうね」と語った。

「また、マクラーレンはモンテカルロで素晴らしい成績を残していて、2021年に表彰台を経験できたことは個人的にもすごく光栄なことだった。ブルース・マクラーレンとチームの素晴らしいレガシーを祝うために、素晴らしいマシンでハードなレースをするつもりだ」

 さらに今季からマクラーレンF1に加入したオスカー・ピアストリも「トリプルクラウンの特別カラーリングは信じられないほど美しく、マクラーレンF1ドライバーとして初めてのモナコGPを経験するのに、これ以上の方法はないだろうね」と続けた。

「三冠を達成した3台のレーシングカーと同じカラーをまとったMCL60でモナコGPのグリッドに並ぶことは、とても誇らしいよ」

 そしてマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、今回の特別リバリー公開に「三冠達成というモータースポーツ界最大の偉業を成し遂げたマクラーレン・レーシングの豊かな歴史を、2023年のモナコGPで特別なカラーリングで祝えることを誇りに思う」とコメントしている。