第107回インディアナポリス500マイルに参戦するドレイヤー&レインボールド・レーシングは5月23日、22日のプラクティス走行でクラッシュを喫し、腰を負傷したステファン・ウィルソンの代役として、グラハム・レイホールを起用すると明らかにした。

 22日のプラクティス走行において、ターン1でキャサリン・レッグ(レイホール・レターマン・ラニガン)とクラッシュを喫したウィルソンは、第12胸椎を骨折。インディ500決勝レースの出場は断念せざるを得なくなった。

 そこでドレイヤー&レインボールド・レーシングは、第107回インディアナポリス500マイルにおいて、ただひとり予選落ちを喫していたグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)をウィルソンの代役として決勝レースに起用することを明らかにした。なお、ドレイヤー&レインボールド・レーシングはシボレーエンジンユーザーであり、ホンダエンジンユーザーのレイホールがステアリングを握ることは異例のことだ。

「僕とレイホール・レターマン・ラニガンにとって非常に厳しい週末だったことは認める。我々はあらゆることを試したけど、スピードが出なかった」とレイホールはコメント。

「月曜日のプラクティスでステファンが負傷したのはとても悲しいことだ。彼の早い回復を祈っている。そして、24号車でこの機会を与えてくれたデニス・レインボールド(ドレイヤー&レインボールド・レーシングのオーナー)とドン・キュージック(キュージックモータースポーツのオーナー)に感謝したい。チームと協力して、世界最高のレースであるインディアナポリス500マイルへ向け準備を進めるよ」

 なお、レイホールは2010年のインディカー・シリーズ第8戦アイオワにドレイヤー&レインボールド・レーシングより参戦し、9位で入賞を果たした経験がある。

 ドレイヤー&レインボールド・レーシングのオーナーであるデニス・レインボールドは「ステファンが負傷し、日曜日のレースに出場できないことは非常に残念だ。ステファンはこのレースにとても力を注いでいた。このような事態になり、ただただ胸が張り裂けそうだ」とコメント。

「代役のグラハムとは、2010年にアイオワ・スピードウェイで我々のマシンをドライブして以来、10年以上の付き合いだ。彼はここで厳しい週末を過ごしているが、我々はグラハムがこのレースでとても良いパフォーマンスを発揮してくれると信じている」

「そして、今週グラハムを代役として起用する機会を与えてくれたボビー・レイホールとレイホール・レターマン・ラニガンのメンバー全員に感謝している。また、月曜日にステファンのアクシデントがあった後、インディカー・シリーズのガレージエリアで支援を申し出てくれた人たちにも感謝したい」

「昨日は多くの人が私たちのところに来て、何か必要なものはないかと聞いてくれた。これはNTTインディカー・シリーズの仲間意識を示すものだ。私たちは今、グラハムを24号車でサーキットに送り出すことを心待ちにしている」