ハースF1のチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、新たに加入したニコ・ヒュルケンベルグがシーズン序盤のようなパフォーマンスを発揮するとは予想していなかったと述べている。

 ヒュルケンベルグは2019年以来となるフルシーズンを楽しんでいる。バーレーンGPとオーストラリアGPの予選でトップ10入りし、その両方でチームメイトのケビン・マグヌッセンを上回っていた。メルボルンでは7位という手堅い結果でフィニッシュし、ハースでの初ポイントを獲得した。

 アゼルバイジャンGPとマイアミGPでは、ヒュルケンベルグの成績はVF-23のタイヤデグラデーションの問題によってやや下がったが、全体的にシュタイナーは彼のパフォーマンスレベルに非常に満足している。

「ニコはパートタイムのドライバーだった3年間を経て、本当に強くなって復帰した」とシュタイナーは『F1 Nation』ポッドキャストで語った。

「彼が強くなることは予想していたが、それは少し経ってからのことだと考えていたので、私自身はかなり驚いた。最初から彼は速かった」

 シュタイナーは、ヒュルケンベルグが夏の間もパフォーマンスを維持することを望んでいる。

「ピークに達したのか、それともさらに上がるのかはわからない。さらに上がるのなら、言うまでもなく私はうれしい。彼は素晴らしい仕事をしていると思う」

 ヒュルケンベルグは結果に加えて、仕事に対し実際的なアプローチを取ることで、ハースに“素晴らしい雰囲気”をもたらしているという。

「今の時点で彼はチームに素晴らしい雰囲気をもたらしている。誰もが彼と仕事をするのが好きだ。彼は厳しい要求をするが、それはいつもよい形で行われる。目的だけのために要求することは決してない。彼は常に、なぜそれが欲しいのか理由を説明できるのだ」