5月28日に決勝レースを迎える第107回インディアナポリス500マイルレース。26日に決勝レース前最後のプラクティス走行が行われ、チップ・ガナッシ・レーシングから14度目のインディ500に挑む佐藤琢磨が時速227.855マイルのトップスピードを記録した。

 決勝レース前最後のプラクティス走行日となるカーブデイ。11時より2時間の走行が設けられ、決勝レースに向けて各車チェックや調整を行っていった。



 トップスピードを記録したのは3度目のインディ500制覇を目指す佐藤琢磨は、86周を走行しトップスピードとなる227.855mpsをマーク。最高の状態で決勝レースに挑むこととなった。

「11号車はちょうどいい感じになってきています。僕が本当に望んでいたものです。クルーたちは1週間を通して、素晴らしい仕事をしてくれました。この組織は素晴らしい成果を上げてくれて、とても満足しています」と琢磨。決勝レースは3列目真ん中のグリッドからスタートする。

 2番手はチームメイトのスコット・ディクソン。クルマの状態は万全ではなかったのようだ。

「あまり良い走り出しではなかった。クルマは明らかにバランスを崩していて、少し取り組む必要があった。間違いなく、強力なライバルもいるしね。でも、21番(リナス・ヴィーケイ)、パト(オワード)、そして10番(アレックス・パロウ)と並んで走るのは楽しかったね」

「最終的には大きな改善が見られ、その面ではとても良かった。ままだ発見すべきことがあると思っているよ」とディクソン。



 ポールポジションのアレックス・パロウも4番手。マーカス・エリクソンは18番手となったがチップ・ガナッシ・レーシングはインディ500連覇へ向けて上々だ。

 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がシボレー最速となる3番手。カイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)が5番手。負傷したステファン・ウィルソンの代わりに急遽ドレイヤー&レインボールド・レーシングから参戦することになったグラハム・レイホールは30番手で走行を終えている。

 残すセッションは28日の決勝レースのみとなった第107回インディアナポリス500マイルレース。“ザ・グレイテスト・スペクタル・イン・レーシング”を制するのはどのドライバーか?