2023年F1モナコGPの金曜、メルセデスのルイス・ハミルトンはフリー走行1=3番手/2=6番手、ジョージ・ラッセルはフリー走行1=15番手/2=12番手だった。

 今回、大規模なアップグレードを導入したメルセデスは、サイドポッドとインレット、フロントサスペンション、フロアフェンス、リヤウイング リヤコーナーを変更した。

 トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは「このトラックで、ラップタイムの面でアップデートの評価を行うことは難しい。しかし今までみたところ、すべてが予想どおり機能している」と語った。

「ジョージはFP1では自信を十分に持てずにいる状態だったが、午後には良いセッションを過ごせたのでよかった。ルイスは一日を通してマシンに非常に満足していた。しかしFP2でタイムに多少影響するようなことをいくつか行った可能性があるので、それについて今夜チェックする」

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=3番手(1分14秒035:ミディアムタイヤ/27周)/2=6番手(1分12秒960:ソフトタイヤ/29周)

 素晴らしい一日を過ごした。走っていて本当に楽しかったんだ。ファクトリーの皆に心から感謝したい。

 マシンを設計し、開発し、作り上げる作業は簡単ではない。ここにたどりつくために、全員が何時間ものハードワークを重ねてきたんだ。今日はたくさんのデータを集めた。ここはアップグレードを最終的にテストするのに適した場所ではないけれど、マシンの感触は概ね良好だった。

(金曜)最後のセッションを終える段階で、期待していたほど上位に近づけなかったことは残念だが、いくつか改善を感じたのは確かだ。これからも地道に努力を重ね、このマシンからさらにパフォーマンスを引き出せるかどうかを見ていく。

(『Sky Sports』に対して語り)FP1ではかなり好調だと思ったけれど、(FP2では)トップから約0.5秒差だった。0.3秒差ぐらいまで縮めることができたかもしれないが、あと0.5秒削る余裕があるとは思わない。今夜、どこまでパフォーマンスを引き出せるか、やってみるけどね。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
フリー走行1=15番手(1分15秒066:ミディアムタイヤ/24周)/2=12番手(1分13秒191:ソフトタイヤ/32周)

 モナコはユニークなトラックなので、アップデートを評価するうえで理想的な場所ではない。それは最初から分かっていたことだ。このサーキットでは、改善することに集中している。

 今週末のなかで一番重要なのは、もちろん予選だ。僕たちの場合、土曜は少し苦しんで、日曜に良くなるというパターンが多いのだが、ここではそれをひっくり返す必要がある。

 今日のセッションからポジティブな兆候をいくつか感じ取ることができた。とはいえ、このサーキットは絶対に簡単にはいかない。一日を通して多くの変更を加え、FP2ではマシンが改善したと感じた。明日何ができるのかを確認するため、今夜作業に取り組むよ。