5月27日15時、静岡県の富士スピードウェイでいよいよENEOS スーパー耐久シリーズ2023第2戦『NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース』の決勝がスタートを迎えた。レース8時間経過時点ではST-XクラスのHELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次/ヤン・マーデンボロー/ショウン・トン)が総合トップを走行している。

 レーススタートから1時間経過時点では、1周目にトップに立った中升 ROOKIE AMG GT3が総合首位を走行していたST-Xクラス。レースは1時間を過ぎるとST-X各車もピット作業を行い、トップ走行の中升 ROOKIE AMG GT3は42周目にピットイン、片岡龍也から鵜飼龍太にドライバーを交代してコースに戻る。

 2番手にはDENSO LEXUS RC F GT3が浮上してきていたが、レース2時間前の62周目にトラブルによりガレージにマシンを入れてしまう。DENSO RC Fはその後レースに復帰するも、この修復作業で後退。後続のHELM MOTORSPORTS GTR GT3が2番手に浮上してくる。

 平木玲次が駆るHELM GTRは前をいく中升 ROOKIE AMGを1秒ほど上回る好ペースで周回を続け、65周目のTGRコーナーでオーバーテイクに成功、これでポールスタートのHELM GTRがふたたび総合トップに立つ。

 HELM GTRはその後今回チームに加わったマーデンボローにドライバーを交代すると、終始ノートラブルで走行を続け、2番手以下との差を広げにかかる。一方で中升 ROOKIE AMGは蒲生尚弥のドライブ中に300Rで他クラスのマシンと接触しスピンを喫してしまう。幸いにもクラッシュとはならなかったが、マシンが一時ストップしたため、ここで今年の富士24時間初となるフルコースイエロー(FCY)が導入される。

 中升 ROOKIE AMGはその後すぐに動き出すことができ、およそ5分後にFCYは解除となる。しかしこのタイムロスが響いた中升 ROOKIE AMGはHELM GTRに1周差を付けられてしまう。

 さらに4時間55分ほどが経過して時点で、たしろじゅんがドライブするST-ZクラスのREVISION AMG GT4がダンロップコーナーのアウト側に単独クラッシュを喫してしまい、マシンのパーツがコース上に散らばったため、2度目のFCY導入はこの日初のセーフティカー(SC)に切り替えられた。

 REVISION AMG GT4の回収およびバリア修復完了後、8時30分にレース再スタートを迎える。なお、22時時点の気温/路面温度は15/18度となり、25/35度のスタート時から気温は10度、路面温度は8度ほど低下している。

 23時には8時間を迎えた2023年の富士24時間。ST-Xは変わらずHELM MOTORSPORTS GTR GT3、ST-Zは埼玉トヨペット GB GR Supra GT4、ST-QはニッサンZ・レーシングコンセプト、ST-1はシンティアム アップル KTM、ST-2は新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10、ST-3は16号車岡部自動車フェアレディZ34、ST-4はTOM’S SPIRIT GR86、ST-5はDIXCELアラゴスタNOPROデミオがクラストップを走行中だ。