2023年F1モナコGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは今季3回目、モナコでは初のポールポジションを獲得した。2番手のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とは、わずか0.084秒差であり、今シーズンここまでの予選トップ2としては最も僅差だった。

 Q3最初のフェルスタッペンのアタックラップは完璧なものではなく、Q2での自身のタイムを下回るものだった。2回目のラップで一時首位に立ったが、ライバルたちに次々に抜かれ、5番手に。その間、アロンソがトップタイムをマークしていたが、フェルスタッペンは最後のアタックで、セクター3で驚異的なタイムを出し、アロンソを逆転してポールポジションをつかんだ。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 1番手(1分12秒776:ソフトタイヤ/19周)
予選 1番手(Q1=1番手1分12秒386:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分11秒908:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分11秒365:ソフトタイヤ)

 今週末は少し苦戦するだろうことは分かっていたけれど、最終的にすべてがうまくいった。昨日は最高のスタートを切ることができなかった。でも改善を重ねていき、良い状態になっていった。

 力を出し切り、リスクを冒す必要があった。最後のラップのセクター1は理想的な出来ではなかった。ターン1で少し慎重に行きすぎたと思う。自分が遅れていることは知っていたので、全力を尽くし、セクター3でリスクを冒してすべてを賭けた。何度かバリアに接触したが、モナコで初めてポールを獲ることができてうれしい。

 明日はクリーンなスタートを切る必要がある。ターン1までの距離は短く、モナコではいろいろなことが起こり得る。僕たちのマシンのレースペースは速いから、明日がポジティブな一日になることを期待している。