F1第8戦スペインGPのプラクティスで、F1チームは、第11戦イギリスGPから導入される新しい仕様のスリックタイヤのテストを行う。各チームの2023年型マシンが予想以上のスピードとダウンフォースを生み出しているとして、F1のタイヤサプライヤーを務めるピレリは、シーズン途中で耐久性を高めた新仕様のタイヤを導入することを決めた。

 新仕様のスリックタイヤをイギリスGPで導入すること、このタイヤのテストをスペインGPで行うことは、5月に発表済みだが、スペインGPを前にして、ピレリは改めてこの件について説明した。

「ドライバーたちは最初の2回のフリープラクティスセッションで、イギリスGPから使用される新しいコンストラクションを持つハードタイヤ追加2セットを試す機会を得る」とピレリのモータースポーツディレクター、マリオ・イゾラはコメントした。

「このタイヤには新しい素材が使用されており、これについては広範なテストプログラムを経て、すでに承認されている。新素材が使用されていること以外は、最新仕様は、以前のバージョンと同一である」

「現在のマシンが生み出す負荷が、わずか数戦の時点で、シーズン終わりに設定されていた目標値に達したことから、疲労により強い構造にするため、当初は2024年に予定していた導入を前倒しした。この新しい構造は、タイヤの技術的パラメータやパフォーマンスには影響を与えない」