2023年F1第8戦スペインGPのフリー走行3回目が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムをマークした。2番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は9番手だった。

 現地時間12時半のセッションスタートを前に、スタンド席では観客が雨具を用意する様子が見られた。降水確率は80%で、風も強く、セクター3の方角には黒い雨雲が立ち込めていて稲光も見える。雨が降る前にできるだけ周回を重ねようと、開始直後から全20台がコースへ出て行く。タイヤはほとんどがソフトで、フェラーリとアルピーヌの2チーム4台がミディアムを履いていたがすぐにソフトに履き替えた。

 フェルスタッペンはいきなり1分13秒664とFP2でマークしたタイムを上回り、僚友ペレスも0.250秒差で2番手に続く。各車積極的に走行する一方で、ドライバーには雨の情報が随時伝えられた。

 開始8分過ぎにはニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が「バイザーに雨が落ちてきた」と報告した。その直後にはローガン・サージェント(ウイリアムズ)が最終コーナーのアウト側のグラベルにコースアウトしストップしている様子が国際映像に捉えられた。サージェントのマシンを撤去するためセッションは赤旗中断となり、残り時間43分のところから再開された。

 赤旗中に雨が降り始めたため、トラックはウエットコンディションに。再開後しばらくは全車ガレージに留まっていた。残り時間28分を切ってランド・ノリス(マクラーレン)がインターミディエイトタイヤでコースに出たが、1周走ってピットに戻った。

 残り時間21分ほどのところでフェラーリの2台もインターでコースイン。それに続いて各車インターでコースに出ていき、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は「かなり路面が乾いている」と報告。インターでのラップタイムは1分24〜25秒台で、そんななかノリスがソフトに履き替えた。ノリスのタイムは1分20秒台で、これを見て終盤には続々と各車ソフトに交換した。

 しかしながらタイムシートはほぼ変わらず、フェルスタッペン、ペレス、ハミルトンというトップ3でFP3が終了。4番手以下はサインツ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、角田、ノリスとなっている。

■2023年F1第8戦スペインGPフリー走行3回目 リザルト
Pos.No.DriverTeamTimeLaps11M.フェルスタッペンレッドブル・レーシング1’13.66414211S.ペレスレッドブル・レーシング1’13.91414344L.ハミルトンメルセデス1’14.0729455C.サインツフェラーリ1’14.24020514F.アロンソアストンマーティン1’14.26414663G.ラッセルメルセデス1’14.27816716C.ルクレールフェラーリ1’14.35318877V.ボッタスアルファロメオ1’14.36015922角田裕毅アルファタウリ1’14.65916104L.ノリスマクラーレン1’14.681201124周冠宇アルファロメオ1’14.681151221N.デ・フリースアルファタウリ1’14.693181318L.ストロールアストンマーティン1’14.756141427N.ヒュルケンベルグハース1’14.988121581O.ピアストリマクラーレン1’15.105171631E.オコンアルピーヌ1’15.266151720K.マグヌッセンハース1’15.534121810P.ガスリーアルピーヌ1’15.841141923A.アルボンウイリアムズ1’15.85113202L.サージェントウイリアムズ1’16.5295