100周年を迎えたル・マン24時間レースが、6月10日16時にフランス・ル・マンのル・マン24時間サーキット(通称サルト・サーキット)でスタートした。オープニングラップからセーフティカーが導入される波乱の展開のなか、トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)がリードを保っている。

 スタート前、一部路面を雨が濡らしたサルト・サーキット。とくにミュルサンヌ・ストレートでウエット路面となるなかレースはスタートした。オープニングラップでは8号車トヨタのブエミがインディアナポリス進入までにフェラーリをかわしてトップに立つが、後方ではジャック・エイトケン駆るアクション・エクスプレスの311号車キャデラックVシリーズ.Rがユノディエールの第1シケイン立ち上がりでクラッシュ、さらにインターユーロポル・コンペティションの32号車オレカも第1シケインでスピンしてサンドトラップに埋まり、レースはオープニングラップからセーフティカー(SC)ランとなった。

 このSCの時点で、首位は8号車トヨタ、2番手に50号車フェラーリ、7号車トヨタ、51号車フェラーリというオーダーになっていた。

 ほぼ路面が乾くなか、39分経過時点でSCが解除となると、3番手の7号車マイク・コンウェイが50号車を一度はパスするが、すぐに抜き返される。1時間経過を前にコンウェイはさらに順位を下げていき、2番手50号車が早めのピット作業を行ったことから、1時間経過時点では8号車トヨタが首位、2番手に51号車フェラーリ、3番手に7号車トヨタというオーダーになっている。

 LMP2クラスでは、各陣営が1回目のルーティンピットを終えるなか、ポールポジションスタートのIDECスポール48号車が首位、チームWRTの41号車、JOTAの28号車と続いている。

 LMGTEアマクラスは、AFコルセの54号車フェラーリ488 GTE Evoがリードしている。2番手にはプロジェクト1・AOの56号車ポルシェ911 RSR-19、3番手にはアイアン・リンクスの60号車フェラーリが続いている。

 レースはこのあと、ハイパーカー勢も最初のルーティンピットを迎える。天候は回復傾向で、太陽の光もサーキットに注いでいる。