M.マルケス、6戦ぶりのダイレクトQ2「フィーリングは満足できないけど、目標のタイムを出せた」/第12戦サンマリノGP初日
日本勢の中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は20番手、アレックス・リンスの代役で参戦している高橋巧(LCRホンダ・カストロール)はFP1、プラクティスともにトップの105%タイムに到達することが出来ず、順位は記録されていない。
マルケスは、午前のFP1で1分32秒674の21番手となったが、午後のプラクティスでは序盤から好調な走りを見せた。残り10分を切ると、ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)の後につけてアタックし、1分31秒217をマークして3番手に食い込む。終了間際に他のライダーたちのタイムが上がったことでポジションを下げてしまったが、6番手でダイレクトQ2進出を果たした。マルケスのダイレクトQ2進出は、第6戦イタリアGP以来となる。
ミルは、FP1を1分33秒228で23番手で終えているが、午後のプラクティスでは周回を重ねるごとに自己ベストを更新していた。コーナリングする際のフィーリングに改善がみられたようで、中盤以降は1分32秒台でラップを刻んでいた。そして、最後のアタックで1分32秒141をマークして21番手となった。
ワイルドカード参戦のブラドルは、他のホンダ勢のライダーたちとは違うテスト仕様のマシンで走行を行っていた。FP1では、1分32秒538をマークし、ホンダ勢トップの16番手につけた。プラクティスでも、周回を重ねるごとに自己ベストを縮めていき、ラストアタックで1分31秒715をマークして15番手で終えている。
■マルク・マルケス(プラクティス:6番手)
「予選で12番手以内に入るという目標を達成できたから、今日はポジティブな一日だったよ。マシンのフィーリングはまだまだ満足できないけど、目標とするラップタイムを出せたんだ。最初のセッションでは、マシンとタイヤ、コースから思うようなフィードバックを得られなかったけれど、プラクティスでは大きく改善できた」
「午後のセッション終盤には、特にユーズドタイヤでいいプッシュができたんだ。ダニ・ペドロサ選手の後ろについて、いいタイムをマークすることができた。彼はとても速かったよ。明日がどうなるか楽しみだね」
■ジョアン・ミル(プラクティス:21番手)
「今日の始まりは思っていたよりも難しいものとなった。 前戦のベースセットでスタートしたけれど、コーナリングに苦労したんだ。しかし、セットアップを進めていくうちにフィーリングは向上したよ。イエローフラッグなどでタイムがキャンセルされず、うまく1周をまとめることが出来れば、1分31秒7は出せたと思う」
「他のライダーのスリップストリームを使えばさらにタイムを短縮できるから、トップ10にもチャレンジできたと思っている。今日はリザルトよりも内容はよかったよ。全体的に多くのことを理解できたから、ポジティブな一日だったね」
■ステファン・ブラドル(プラクティス:15番手)
「MotoGPのグリッドと一コースに戻り、テストチームで一緒に行ってきた作業を比較することができてうれしいよ。ミサノ、日本、そしてここでのレースと、この数週間は忙しかった。ミサノでの初日は全体的にポジティブなものだったが、改善しなければならない部分もあったし、タイムアタックではほんの少しミスをしてしまった。スタートはうまくいったから、あとはスケジュールをこなしていくだけだよ」
■中上貴晶(プラクティス:20番手)
「いくつかのコーナーでいいフィーリングを得られたのですが、第1セクターと最終コーナーでマシンを止めるのに苦労しました。明日はマシンのバランスを修正する必要があります。今日はトラクションのフィーリングが前戦よりよかったです。この方向性で作業を続け、今のパッケージを最大限に活かせるようにがんばります」
■高橋巧
「ミサノを走るのは初めてだったので、チャレンジングな一日でした。周回を重ねるごとにリズムをつかみ、タイムを向上できました。まだギャップは大きいですが、明日はコースを攻略し、グリッドに並べるように全力を尽くします」