アルファタウリF1は今週、AT04の大規模アップグレードを携えてシンガポールへ向かう。このアップグレードは、姉妹チームのレッドブル・レーシングが開発して成功した空力コンセプトから直接インスピレーションを得たものだ。

 アルファタウリは、パフォーマンス向上をすぐにでも必要としている。チームの獲得ポイントは角田裕毅がこれまでに3回の10位フィニッシュから獲得したわずか3ポイントで、F1のコンストラクターズランキングでは最下位だ。

 しかしアルファタウリのCEOピーター・バイヤーによると、チームはレッドブルの設計哲学からヒントを得たシンガポールでのアップデートパッケージが、AT04を前進させると確信を持っているという。

「すぐにパフォーマンスが上がるわけではない」とバイヤーは『PlanetF1』に話すなかで警告した。

「今年は、出された結果について驚くべき変化を目にしてきた。突如としてアストンマーティンやマクラーレンが浮上した。これは彼らがみんな、レッドブル・レーシングが新たなダウンフォース要素について設計哲学の点で行ったことが正しいと理解し、後に続いているということだ」

「実はシンガポールで我々は大規模アップグレードを持ち込む。同じ哲学に倣うものなので、誰もがそれに近づいており、来年は競争が非常に熾烈になるだろうと考えている」

 今年初め、レッドブルはアルファタウリの評価を実施し、その結果を受けてチームの完全売却を検討した。しかしレッドブルは最終的に、F1における第二のチームを維持して、成績を向上させるための総合的な計画を練り上げることを選択した。そしてその計画の一部には、レッドブル・レーシングとのさらなるシナジーと緊密な技術協力が含まれるとバイヤーは認めた。しかしチームは高いレベルの自律性も維持している。

「コスト制限と技術レギュレーションがあるため、姉妹チーム、兄弟チームのようになることはほぼ不可能だ。我々はF1チームにならなければいけない」と、かつてFIAでモータースポーツ事務総長とシングルシーター部門責任者を務めたバイヤーは認めた。

「我々は青年期を経て成長のプロセスを通過して向上する必要があり、自分たちの足で歩き始めなければならない。もちろんそれはファミリーからのサポートを受けることとは矛盾しない。それも我々が得るべきものだと考えている」

「それが我々が達成したいことであるし、技術協力を有効に活かすこともできるだろう。それはこれまでにまだ行ってきていないことだ」

「今ではよく知られているが、今日のサスペンションの重要性を考えれば、我々が使用を許されているサスペンションを使用していないのは、単純に間違いだった」