9月16日、宮城県のスポーツランドSUGOで2023スーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の走行が始まった。初日午前の公式練習では、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録している。

 シーズンも後半戦に突入した2023年のスーパーGTは第6戦を迎え、唯一の“東北決戦”スポーツランドSUGOでの一戦が行われる。SUGOは金曜搬入日時点で気温30度を超え残暑が厳しかった上にゲリラ豪雨に見舞われたものの、土曜予選日は湿度こそ高いが曇り空で公式練習開始を迎えた。

 公式練習は、雨が止んだとはいえ、前日夜まで降った雨の影響で路面はウエットコンディションに。セッション開始前にはブロワーを使用してピットガレージ前を乾かすチームもあり、走行開始前には大会委員会から“ウエット宣言”が提示。そのため多くのマシンがウエットタイヤを装着し、気温23度、路面温度25度、湿度92%というコンディションのコースに出ていった。

 セッションの序盤は、路面が完全ウエットということもあり1周のチェック走行を終えてピットに戻る車両が多いなか、両クラスともヨコハマタイヤを装着するチームが積極的に周回を重ねる。そこにGT500ではミシュランの23号車MOTUL AUTECH Z、GT300ではダンロップの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT、ブリヂストンの2号車muta Racing GR86 GT、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが続いていく。

 30分が過ぎると両クラスともタイムを記録していき、GT500は16号車ARTA MUGEN NSX-GTが1分12秒201、GT300は52号車が1分19秒024でトップに立つ。セッション中には9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG、64号車Modulo NSX-GTがコースアウトする場面もあったが、マシンにダメージなくコースに復帰している。

 その後も大きなアクシデントなくセッションが進み、走行を行うマシンが増えたことで路面はドライに好転。1時間経過時点では17号車Astemo NSX-GTが1分11秒639までタイムを縮めGT500のトップに浮上し、GT300では61号車が1分18秒423でクラス首位に立つ。

 そんななか、開始から1時間7分というところでS字コーナーふたつめの立ち上がりで48号車植毛ケーズフロンティア GT-Rがクラッシュ。ドライバーの田中優暉は自力でマシンから降りているが、タイヤバリアの修復が必要なことから20分ほど中断となる。

 セッションはタイヤバリアの修復完了後、10時40分から当初予定されていたGT300の専有走行から再開に。コンディションは気温25度、路面温度29度、湿度83%とわずかに上昇したなかで各車が走行を開始していく。

 そのGT300専有走行では、サクセスウエイト100kgを積む18号車UPGARAGE NSX GT3が5番手にタイムアップする。しかし、SOコーナーふたつめで嵯峨宏紀がドライブする31号車apr LC500h GTがクラッシュを喫してしまい2度目の赤旗が提示され、GT300の専有走行はここで終了。最終的にはBoP変更で重量増の61号車がそれを跳ね返す首位発進。60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT、96号車K-tunes RC F GT3が続き、ダンロップ装着マシンがトップ3を占めている。

 GT500の専有走行は31号車の車両回収とバリア修復完了後の11時05分にスタート。開始と同時に日差しが出てくるなか、まずは38号車ZENT CERUMO GR Supraの石浦宏明がトップに立ち、続いて24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z、37号車Deloitte TOM’S GR Supraが石浦のタイムをブレイクしていく。

 その後も8号車と16号車のARTA MUGEN NSX-GT、100号車のSTANLEY NSX-GTなど、多くのマシンがトップタイムを更新していくなか、最終的に23号車の松田次生が1分10秒605にタイムを縮め全体首位に躍り出る。10分間のGT500専有走行はここでチェッカーを迎え、前戦失格の雪辱を果たしたい23号車が公式練習をトップで終えた。

 GT500は最後のアタックで2番手に飛び込んだ39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra、3番手には100号車が続くトップ3となった。スポーツランドSUGOで開催されている2023スーパーGT第6戦は、この後14時40分に公式予選が行われる予定だ。