マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、予選中、他車への妨害の可能性がある行為を行ったとして、3件についてスチュワードの調査を受けた。その結果、2つの戒告のみで、グリッドペナルティは免れた。

 審議対象となった行為は、Q1終盤、ピットレーン出口で長時間停止したこと、Q1でのローガン・サージェント(ウイリアムズ)に対するブロック、Q2での角田裕毅(アルファタウリ)へのブロックの3件だった。このうち、ピットレーンの件と角田に対する行為については戒告、サージェントに対する行為については、処罰なしという裁定が下された。

 フェルスタッペンがピットレース出口で停止したため、後ろのジョージ・ラッセルやルイス・ハミルトンらが彼の後ろで待たなければならなかった件について、スチュワードは次のように述べた。

「ドライバー(フェルスタッペン)は、前を走るグループとの間にギャップを築くために、ピット出口で待機した(約14秒)と述べた」

「ピット出口で異常な長さとみなされる時間にわたって待機したことによって、ドライバー(フェルスタッペン)が明らかなアドバンテージを得たわけではないものの、他のドライバーに対して悪影響を与えた可能性があるため、ペナルティを科すことが当然のことと考えられる」

 サージェントへの行為について、フェルスタッペンに処罰を科さないと決めたスチュワードは、その理由を次のように説明した。

「1号車のドライバー(フェルスタッペン)は、準備ラップ走行中、多数のマシンに囲まれており、そのうち何台かは彼の左から、さらに何台かが右側から前に出て行こうとしたと述べている」

「そのため彼は直進してラインを維持、右側に一車幅分のスペースを残すことが、最も安全な選択肢であると判断したという。右あるいは左に少しでも動けば、周囲のマシンのいずれかと衝突する可能性があると感じたと、彼は述べた。スチュワードはその発言を受け入れる」

「2号車のドライバー(サージェント)は、1号車のドライバーに過失があったとは考えておらず、追い抜くスペースはあったと述べている。そのため、我々は、1号車のドライバーは2号車に対して不必要な妨害を行ってはいないと判断する」

 姉妹チーム、アルファタウリの角田に対するブロックについて、スチュワードは、フェルスタッペンはターン3とターン4の間で、角田に対して不必要な妨害行為を行ったと判断、フェルスタッペンには戒告、レッドブルには5000ユーロ(約79万円)の罰金という処分を科した。なお、この件についての公聴会に、アルファタウリは通常とは異なり、代表者を出席させなかったことが明らかになっている。

「22号車が1号車を追い越す直前になって、1号車のドライバーは後続車が近づいてくることに気付き、左に動いたが、そのタイミングは非常に遅かった」とスチュワードは述べている。

「チームは、チーム側のコミュニケーションが十分ではなく、22号車が並びかけるまで、ドライバー(フェルスタッペン)に知らせなかったと認めた」

「スチュワードは、今シーズン発生した多数の妨害行為および妨害行為の疑いについて振り返り、違反の深刻さに関する以前の決定と一致させる形で、ドライバー(フェルスタッペン)に戒告のペナルティを、競技者(レッドブル)には罰金を科す」

「なお、22号車の代表者は公聴会に出席しないことを選択した」

 シンガポールGPの週末、レッドブルは苦戦しており、フェルスタッペンは予選11番手にとどまった。グリッド降格ペナルティを受けなかったため、予選位置と同じ11番手からのスタートが暫定的に決まっている。