10月31日〜11月1日、2024年シーズンに向けたSBKヘレステストがスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われた。2日間行われたテストで、レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が総合トップタイムをマークした。

 2023年シーズンのSBKは、10月28〜29日に同地で開催された第12戦スペインによって幕を閉じた。そして早くも2024年シーズンに向けたテストが2日間行われ、チームを移籍するライダーやルーキーライダーたちが多く参加した。

 初日はあいにくの雨に見舞われたが、ヤマハ勢がトップ5に3台食い込み、好調さを発揮していた。ともに継続参戦となるガードナーとドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が1番手と4番手、ガードナーは2日目もトップを維持していた。そして今回最も注目されていたのは、カワサキからヤマハに電撃移籍を発表したジョナサン・レイ(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)だろう。

 ヤマハYZF-R1のライド姿を初披露したレイは、初日転倒があったものの4番手につけ、2日目には自己ベストを1.123秒更新し、3番手で終えている。ヤマハ勢にはいくつかの新しいアイテムやスイングアームが用意され、テストを行っていたようだ。また、2023年はPata Yamaha Prometeon WorldSBKから参戦していたトプラク・ラズガットリオグルとアンドレア・ロカテッリは今回のテストには参加していない。

 ドゥカティ勢は、ワークスチームからサテライトのMotocorsa Racingに移籍が発表されたマイケル・ルーベン・リナルディが初日2番手。また、2023年のWSS王者に輝き、2024年はSBKに昇格を決めたニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing - Ducati)が、初のドゥカティ パニガーレV4 Rをライドし、2日目はトップから0.278秒差の2番手と好調な走り出しを披露した。

 2連覇を達成したアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)は、初日に転倒があったものの5番手、2日目は7番手となった。また、2019年にドーピング検査の陽性反応が出て、4年間のレース出場の資格停止を科されていたアンドレア・イアンノーネもテストに参加。2024年はTeam GoElevenから参戦するが、2日目に1分39秒335をマークして5番手で終えている。

 カワサキ勢はアレックス・ロウズとアクセル・バッサーニ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)がテストに参加。レイの後任でドゥカティからカワサキに移籍が決まったバッサーニは、カワサキZX-10RRを初ライドとなったが、初日トップから0.6秒差の3番手につけた。また、2日目に4番手につけたロウズは、2024年に向けてのさまざまな回転数制限においてのテストしていたようだ。

 BMWからはスコット・レディングとギャレット・ガーロフ(Bonovo Action BMW)が参加した。継続参戦のガーロフはセットアップに取り組みながらテストし、2日目の終盤には転倒があったが1分40秒334の11番手で終えている。ワークスから移籍となったレディングは、2日目は初日から約1秒ほどタイムを縮め、1分40秒291の10番手に入った。

 ホンダ勢は2日間で、タラン・マッケンジー(PETRONAS MIE Racing Honda Team)のみの参加となった。マッケンジーは2023年は同チームからWSSに参戦していたが、2024年はSBKに復帰する。鈴鹿8耐でもジョシュ・フック(F.C.C. TSR Honda France)の代役で参戦し、CBR1000RR-Rを乗っていた。そんな彼はマシンの適応に集中し、初日7周のみだったが、2日目は38周をこなして1分42秒110の13番手で終えている。