モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーGT第8戦。GT500ルーキーイヤーで、前戦オートポリスで表彰台を獲得する活躍を見せた64号車Modulo NSX-GTの太田格之進だが、最終戦はGT300との接触でリタイアを余儀なくされた。

 前週のスーパーフォーミュラ第9戦で初優勝を飾るなど、右肩上がりの活躍を見せている太田。今週末も予選Q1を担当して、渾身のアタックで8番手でQ2進出を果たす走りを見せた。決勝では、タイヤ無交換作戦を立案するが、25周目のピットストップで左フロントタイヤのみを交換。前半スティント担当の伊沢拓也からバトンを受け継ぎ、太田が乗り込んだ。

 しかし、ペースが1分44秒台から上がらず、40周目に2度目のピットストップを敢行。4本ともタイヤ交換を行なったが、ピットアウトして3周したところで、360号車RUNUP RIVAUX GT-Rと1コーナーで接触し、大きなダメージを受け、リタイアとなった。

「それ(タイヤ無交換作戦)しか策はないだろうなという感じだったのでやりました。結果的に左フロントだけ交換するという作戦で、僕に代わってから10周から15周くらい行きましたけど、周回遅れになっていてペースも悪いので、もう一度(ピットに)入ってバックアップ(のタイヤ)で走ろうとなりました。それ以前に勝負権を失っているので、あの作戦が正解ではなかったですね」と、戦略について振り返った太田。

 GT300との接触については、以下のように説明した。

「タイヤが持たなくて新しく交換して出ていったなかで、全然温まっていないという状況でした。その中でGT300の2台と1コーナーで被る感じになって、360号車の横側に当たってしまったという感じでした」

 状況としては、イン側に太田がいて、アウト側から360号車と6号車DOBOT Audi R8 LMSが接近した状態で進入。1コーナー外側から360号車が被ってきた形で接触したという。レースコントロールの文字情報では6号車も接触の検証対象になったが、どのような形で絡んだかは、太田自身もよくわかっていないという。

「(360号車と)当たったのはフロントでした。そこで回って……そこからはよく分からなかったですけど、リヤも壊れていました」と太田。

「レーシングインシデントという判定にもなっていますし、詳しくはオンボードとか見直したいなと思っていますけど、僕的には周回遅れで順位を争っていなかったので、焦っているとか攻めたという感じではなかったです」

 なお、360号車との接触については、レース後の正式結果で太田に対し『スポーティングレギュレーション13 1.a.違反「CarNo.360への衝突」』でのドライブスルーペナルティ(リタイアのため未消化)が科されている。

 改めてシーズンを振り返った太田は「最後はこういう終わり方ですごく残念ですけど、シーズンとしては徐々に(調子が)上がっていきました。GTの方は上がったり下がったりする状況を繰り返すなかで、いろいろと勉強させてもらって、ナカジマレーシングには感謝しています」とコメント。

 最終戦を飾ることができず、いつも以上に肩を落としていたが、「このチームで走れて良かったなと思います」と繰り返し語っていた。