11月5日、WEC世界耐久選手権の『ルーキーテスト』がバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた。1日を通じた最速タイムは、フェラーリ499Pをドライブしたロバート・シュワルツマンがマークしている。

■ルーキー2番手は女性ドライバー

 最終戦決勝翌日恒例となっているこのテストでは、各チームがWEC経験の少ないドライバーを起用することができる。また、将来有望な輝かしい成績を収めたドライバーがシリーズ推薦枠から出走。今年はジョシュ・ピアソン、ニコ・バローネ、アントワーヌ・ドキンの3名が選出されている。

 テストは11月5日の午前2時間、午後3時間の2セッションで行われた。午前のセッションでは、ハーツ・チーム・JOTAのレギュラードライバー、ウィル・スティーブンスが1歩h48秒625というベストタイムで、38号車ポルシェ963をタイムシート最上段につけた。

 これに続いたのは、2号車キャデラックVシリーズ.Rのアレックス・リン、51号車フェラーリ499Pのアレッサンドロ・ピエール・グイディといずれもレギュラー勢。いわゆるルーキーでの最速タイムは、プロトン・コンペティションの99号車ポルシェ963をドライブしたレネ・ビンダーだった。彼はトップから約1秒落ちとなる、1分49秒704を記録している。

 午前中のセッションは赤旗中断などもなく、スムーズに進行した。

 午後のセッションに入ると、ルーキー勢もタイプアップ。最速タイムをマークしたのは、この日初めてフェラーリ499Pをドライブしたシュワルツマンだった。彼は午前中のスティーブンスのベストタイムをわずかに上回る1分48秒599を記録している。

 2セッションを通じたドライバー別のベストタイムでみると、シュワルツマンに次ぐルーキー2番手タイムを記録したのは、同じくフェラーリ499Pを駆ったリル・ワドゥとなった。2023年はLMGTEアマクラスで優勝も飾っている彼女は、1分49秒488という自己ベストを残している。なお、ワドゥは昨年のルーキーテストで、トヨタGR010ハイブリッドをドライブした経験を持つ。

 ルーキー3番手は、2号車キャデラックをドライブしたバローネとなった。

 この他、ハイパーカークラスで注目されたルーキー勢では、ワークスの5号車ポルシェ963から出走したDTMチャンピオン、トーマス・プライニングが1分50秒603を記録し、個人として13番手に。

 トヨタGAZOO RacingのGR010ハイブリッドをドライブしたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTDプロ王者のコンビは、ベン・バーニコートが1分50秒740で14番手、ジャック・ホークスワースが1分51秒326で17番手。シリーズ推薦枠からトヨタのハイパーカーをドライブした17歳のピアソンは、1分51秒085で16番手でルーキーテストを終えている。

 LMP2クラスでは、インターユーロポル・コンペティションの34号車オレカ07・ギブソンのステアリングを握ったクレメント・ノバラクが、午前中に記録した1分54秒283というタイムで最速となった。

 これに2台のチームWRTの車両に乗り込んだシャルル・ウィーツが続き、実質3番手・リザルト上の4番手に、元2輪世界王者のバレンティーノ・ロッシがつけた。カーナンバーが46へと変更されたWRTのマシンを駆ったロッシは、クラストップタイムから0.835秒落ちとなった。

 4台が出走したLMGTEアマクラスでは、リシャール・ミルAFコルセの83号車フェラーリ488 GTE Evoをドライブしたロレンツォ・パトレーゼが1分58秒261というクラス最速タイムを記録している。

 また、このクラスでは、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ/エンデュランス・カップ王者のティムール・ボグスラフスキーが、コルベット・レーシングの33号車シボレー・コルベットC8.Rのステアリングを握って38周を走破している。

 午後のセッションでは、ターン10でのクラッシュによって左フロントに軽度のダメージを負ったAFコルセ21号車フェラーリ488、クリストフ・ウルリッヒのアクシデントにより赤旗が1度提示された。