WEC世界耐久選手権は、2024年の年間参戦台数を『37』とする方向であることが分かった。

 これは、シリーズCEOのフレデリック・ルキアン、ACOフランス西部自動車クラブ会長のピエール・フィヨン、FIAエンデュランス・コミッティ委員長のリシャール・ミルが、2023年最終戦バーレーンにおいて明らかにしたもの。ルキアンによれば、2025年はフルシーズン参戦枠をさらに増やす計画だという。

 ルキアンは記者団に対し、この37という数字は来季カレンダーに加わるふたつのサーキットにおける最大収容台数に起因していると述べた。

 モンツァに代わって2024年にイタリアラウンドとして開催されるイモラ、そして4年ぶりに復活するサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、どちらもガレージの数が37となっており、これが制限要因となる。

「37という数字が、正しい台数だ」とルキアンは語った。「これは計画である」。

 FIAとACOは、LMGT3チームがガレージを共有してグリッドを40台以上に増やす可能性を検討していたが、給油タワーに関わる複雑さを理由に、来年についてはそのような可能性を除外した。

「車両への給油は非常に複雑だ」とフィヨンは説明する。

「同じガレージに2台の車両がある場合、ふたつの異なる給油システムが必要になる。ひとつしかない場合に比べ、不公平だ」

 ルキアンは次のように付け加えた。

「解決策を見つけなければいけない。目標は2025年にグリッド数を増やすことだ」

■ル・マンでは追加のハイパーカーも参戦可能。ガレージ56はなし

 ルキアンもフィヨンも、ハイパーカークラスと2024年に新設されるLMGT3クラスの、それぞれの台数については言及しなかったものの、11月20日のエントリーリクエスト締め切り後に開催されるWEC選考委員会は、18台のLMGT3グリッドを形成する9つのGT3メーカーを選出し、ハイパーカーには19台のスペースが残されるものと考えられている。

 もし3台目のフェラーリ499Pの参戦が実現した場合、ハイパーカークラスではフルシーズンで最大20台のエントリーリクエストが発生する可能性がある。

 一方でフィヨンは、ル・マン24時間レースでは追加のハイパーカーエントリーが受け入れられると述べたが、エントリーリクエスト数にほぼ匹敵すると予想される25台分のスペースを確保することはできなかった、と述べている。

 ランボルギーニは2台目のSC63エントリーを計画していることが知られており、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは2023年と同様、再びル・マンに3台目のマシンを投入することとを目指している。また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を制したアクション・エクスプレス・レーシングの自動招待を含め、キャデラックは最大2台の追加エントリーを狙っている。

「ハイパーカーは我々にとって、非常に重要なカテゴリーだ」とフィヨン。

「もちろん、ル・マンに10台のポルシェ(963)をエントリーすることは不可能だ。だが我々は今年と同様に、なんとか公正な出場枠となるように努めている」

「最終的に(ル・マンの)ガレージは62台分しかないし、招待枠を含めて少なくとも15台のLMP2車両が存在する」

 フィヨンは、来年のル・マンには特別枠『ガレージ56』のエントリー計画がないことを認めるとともに、ハイパーカーチームがWECに3台目のフル参戦車両をエントリーすることは禁止されていると明らかにした。

 これは、フェラーリが提案している3台目の499Pは、カスタマーカーとなる必要があることを意味している。