ドゥカティは2023年11月7日、イタリア・ミラノで開催されているミラノショー『EICMA 2023』において、500台限定のサーキット専用モデル『パニガーレV4 SP2 30°アニバーサリオ916』を2024年3月に販売予定と発表した。

 今回発表があった『パニガーレV4 SP2 30°アニバーサリオ916』は、ドゥカティのスーパーバイクモデルの金字塔『ドゥカティ916』の発売30周年を記念して誕生したモデル。『ドゥカティ916』はビモータ社の共同設立者でもあるオートバイ設計の鬼才、マッシモ・タンブリーニの代表作として知られ、現在でもその美しさを評価する声は多い。

 そのレーシングモデルは996ccへと排気量アップされ、レースでのフィードバックをもとに作られたのが『ドゥカティ996』だ。ドゥカティはこのようにレース現場と市販車を順々に高めながらスーパーバイクを作り続け、その哲学は現在のパニガーレに至るまで脈々と受け継がれてきた。

 ドゥカティにとってその始祖となる『ドゥカティ916』はひと際重要なモデルで、発売25周年となる2019年にも『パニガーレV4 S』をベースにした『パニガーレV4 25°アニバーサリオ916』記念モデルが発売されていた。

 今回の『パニガーレV4 SP2 30°アニバーサリオ916』のベースマシンに選ばれたのは『パニガーレ V4 SP2』。“SP”はドゥカティのサーキット専用マシンに与えられる称号で、その限定モデル『パニガーレV4 SP2 30°アニバーサリオ916』もサーキット専用マシンとなる。

 シリアルナンバー付きの500台限定で発売となる『パニガーレV4 SP2 30°アニバーサリオ916』は、『パニガーレ V4 SP2』に専用のカラーリングを与えたもので、そのカラーリングは1999年のスーパーバイク世界選手権(SBK)でタイトルを獲得した『ドゥカティ996』から着想を得たものだ。

 トップフェアリングとテールセクションに施されたトリコローレ・バンド、レッドのフロントフェンダーと、当時のワールドチャンピオンの証である“1”が配されたナンバーホルダー・プレートが印象的だ。

 『916』のロゴは、栄光の歴史に対する敬意を表しゴールドの配色となっている。また、『ドゥカティ916』のエアダクトを想起させるカウル上部の黒い塗装部、当時のレースマシンの見た目を再現するタンク下部のカラーリングなど、過去のモデルに対するオマージュがふんだんに盛り込まれている。

 技術的な面では、『ブレンボ・Stylema R』ブレーキキャリパーや軽量なカーボンファイバー製5本スポークホイールなど、ベースの『パニガーレ V4 SP2』と同じく高性能なシステムを用いている。

 さらに限定モデルの追加装備として、アルミニウム無垢材から機械加工されたレーシングフューエルタンクキャップ、フロントブレーキ冷却用のエアダクト、排気熱シールド、ダブルプロファイルデザインのウイング、カーボンファイバー製フロントマッドガードが採用されている点も魅力的だ。

 また、バックミラーを取り外すためのビレットアルミニウムキャップ、ナンバープレートホルダー取り外しキット、オープンカーボンクラッチカバー、および『Ducati Data Analyser+』データ収集システムを含む、サーキット対応キットが付属する。

 究極の市販マシンともいえる『パニガーレV4 SP2 30°アニバーサリオ916』の価格は4万5995米ドル(日本円で約689万9250円、1ドル150円換算)で2024年3月から販売予定だが、現時点では日本国内での正式な価格のアナウンスはない。詳細はドゥカティ公式Webサイトの日本向けページで確認できる。