11月5日、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたWEC世界耐久選手権の『ルーキーテスト』で、女性ドライバーのリル・ワドゥがフェラーリ499Pをドライブした。

■22名中の5番手タイムを記録

 22歳、フランス人のワドゥは2022年にリシャール・ミル・レーシングチームからLMP2クラスへと参戦した後、同年末のルーキーテストではシリーズ推薦枠からトヨタGR010ハイブリッドをドライブ。2023年はフェラーリのGTワークス史上初の女性ドライバーとなり、LMGTEアマクラスへと戦いの場を移した。

 リシャール・ミルAFコルセの83号車フェラーリ488 GTE Evoのステアリングを握ったワドゥは、第3戦スパ・フランコルシャン6時間レースでルイス・ペレス・コンパンク、アレッシオ・ロベラとともに表彰台の頂点に立ち、WECでクラス優勝した初めての女性ドライバーとして歴史にその名を残した。

 そんなワドゥが、2年連続でハイパーカーのステアリングを握ってルーキーテストへと出走した。彼女は2023年のル・マン24時間優勝車両である51号車フェラーリ499Pを、レギュラードライバーのアレッサンドロ・ピエール・グイディ、そしてロバート・シュワルツマンとともに走らせた。

 ワドゥは午前中に2時間行われたセッションの終盤、1度のピットインを挟み10周を走行。午後の3時間のセッションでは序盤から19周にわたってステアリングを握り、14周目に1分49秒488という自己ベストタイムを記録してみせた。

 これは22人がタイムを記録したハイパーカークラスにおいて、5番手となるもの。全体トップタイムを記録したシュワルツマンからは0秒929おくれとなった。

「今日、私は跳ね馬ドライバーとしての1年の終わりに、世界でもっとも重要な耐久レースであるル・マン24時間で優勝した499Pを運転するという夢を実現した」とワドゥは述べている。

「昨年、バーレーン(のルーキーテスト)で初めてハイパーカーにトライした。だけど、今日の機会はとても特別なものとなった。このクルマで自分自身を試すことは、とても楽しかった。私は、1周1周を味わった」

 なお、2024年に3台目の投入も噂されるフェラーリ499Pだが、フェラーリのグローバル耐久部門責任者であるアントネッロ・コレッタは、今回のテストにおける人選と、“3台目”との関係性を「別のもの」であるとしている。