ゼネラルモーターズ(GM)はアンドレッティとの提携でのみF1に参入すると明らかにし、既存のF1チームとの協業は考えていないという。

 アンドレッティのF1参入への取り組みは、今年9月に最初のハードルを超えた。FIAは厳格な選考プロセスと審査を経て、アンドレッティのエントリーにゴーサインを出したのだ。しかしながら、F1に参戦するためにアンドレッティはさらに大きな障害を克服する必要がある。今後は、グリッドでの彼らの存在がこのスポーツに価値をもたらすことをF1自体に納得させなければならないのだ。

 アンドレッティとGMの提携はキャデラックブランドでのタイアップとなるが、マイケル・アンドレッティは、同社がエンジン面での技術サポートも提供することをほのめかしている。アンドレッティは、GM/キャデラックとの関係が、F1からしばしば提起される「アンドレッティはパーティに何を持ってくるのか」という質問への答えだと主張している。

「我々は、ゼネラルモーターズとキャデラックという世界最大のメーカーのひとつを引き連れてくる」とアンドレッティは、今年1月にGMとの提携が発表された際に語った。

「これは手を付けていなかったことだと感じているが、今、完了させた。我々は多大なサポートをF1にもたらすと思うし、それに異論を唱えるのは誰にとっても難しいことだろう」

 しかしF1と大半のチームは、グリッドを拡大して11番目のチームを加えることに、F1の分配金を希薄化する価値があるのかどうか、アンドレッティのプロジェクトについてはGMの関与があるものの依然として納得していない。

 現在F1とアンドレッティの間では、チームの将来の可能性について資金面での話し合いが行われている。先週、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、「プロセスが進められているので、いつものように見通しを話す必要はない」と投資家に語った。

「FIAは最初の評価を行うという正しい役割を果たした。現在は我々が商業面とマーケティング面での評価を行っているところだ」

 今後については依然として不確実性があることから、アンドレッティの参入が却下された場合、F1はGMを説得して別のチームと組んでF1に参戦するよう説得しようとするのではないかという憶測が流れている。

 ウイリアムズF1のチーム代表ジェイムズ・ボウルズは、F1がアンドレッティを受け入れることに反対している。ウイリアムズは2026年のエンジンパートナーをまだ決めていない。しかしボウルズは、もし機会が訪れれば最終的にGMと提携することに前向きであることを公に述べている。

「ウイリアムズは11番目のチームの追加に非常に強く反対している」と先月ボウルズは語った。

「アンドレッティやGMに反対しているわけではなく、まったく逆だ。私はGMを全面的に歓迎するし、ウイリアムズもGMを大いに歓迎する。そして仮に物事がうまくいかない場合でも、彼らと関係を築いていきたいと願っている。彼らは素晴らしい組織であり、F1をよりよいものにしてくれると思う」

 残念ながら、GMはボウルズの“歓迎”に冷水を浴びせた。『AP通信』に対し、GM会長のマーク・ルースは他のチームへ関心を移すという可能性を否定した。

「GMはアンドレッティと提携してF1に参戦することに専心している」

「アンドレッティ・キャデラックのコラボレーションは、世界的にモータースポーツで息の長い成功を収めてきた、ふたつのユニークな組織を結びつけるものだ」