11月16日(木)、WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』のデイ1が行われ、SS1を制したヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が初日のラリーリーダーとなった。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、トヨタ勢最上位の総合5番手につけている。

 2023年シーズンのフィナーレが極東の日本で開幕。愛知県豊田市の豊田スタジアムでのセレモニースタートを経て、同スタジアムの競技場の天然芝を剥がし、アスファルトを敷き詰めて造られた特設ステージでSS1“TOYOTA STADIUM SSS”が行われた。

 心配された降雨はなくドライコンディションでの実施となったスタジアム内SSは、全長2.10kmのショートステージ。立体交差が設けられた1周500mあまりのコースを4周する同SSは、2台同時にスタートするデュアルバトル形式が採用されたことで、間近でラリーカーの迫力を感じられるだけでなく見た目にも楽しいステージとなった。

 JRC全日本ラリー選手権でライバル関係にある勝田範彦(トヨタGRヤリスJP4ラリー2)と新井敏弘(スバルWRX S4)の対決で幕を開けたSS1は、全日本勢やラリー2勢のバトルを経てトップクラスの“デュアル”へ。

 昨年はマシン大炎上の悲劇に見舞われたダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)はエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)とのバトルを制す。続くエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)と“8冠王者”セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)のバトルは、この日の正午に来季2024年のヒョンデ残留が発表されたフィンランド人に軍配。

 母国ラリーとありイベント前から大注目を浴びる勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、このラリージャパンでMスポーツ・フォードWRTでの“ラストラン”となるオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)との対決で破れたが、総合5番手タイムを記録しTOYOTA GAZOO Racing WRT勢の最上位につけた。

 勝田はSS1の走行後「2周目はプッシュしすぎてミスが多くなりました」とWRC公式インタビューにコメントしている。

「このステージで勝ちたかったのですが、スピードが足りませんでした。明日は様子を見て一日をマネジメントしてみます」

 今朝のシェイクダウンで全体ベストタイムを刻んだヌービルは、前戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーでシリーズ2連覇を確定させた23歳の“フライング・フィン”カッレ・ロバンペラを撃破し、ステージベストとなる1分47秒6をマーク。僚友ラッピを0.7秒上回ってラリー初日をトップで終えている。

 3番手のタナクは来季ふたたびチームメイトとなるヌービルから1.4秒遅れ、ソルドはそこから0.4秒遅れて4番手に。前述のとおり勝田が5番手。チームメイトのロバンペラが6番手で続き、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)との勝負に順当に勝利したアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)が7番手となった。

 8番手はオジエ、立体交差部分でジャンプを披露したエバンスが9番手に。トップ10リザルト最後のスロットには、「藤原とうふ店(自家用)」の文字と日の丸が描かれたシュコダ・ファビアRSラリー2を駆るニコライ・グリアジンが入っている。