11月17日、WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』は、競技2日目“デイ2”午前のループが終了。荒天を理由にSS4がステージキャンセルとなったためSS3終了時点でトップに立っていたTOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が現時点のラリーリーダーとなっている。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、SS2でのアクシデントによって総合24番手に順位を落としている。

 朝から本降りの雨が路面を叩くなか7時すぎに開始されたこの日のオープングステージSS2“ Isegami's Tunnel 1”では、既報のとおりダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)がコースオフ。道路の左脇に転落した車両の撤去作業のため赤旗が提示されることとなった。

 また、同ステージでは前日のデイ1をトヨタ勢最上位の5番手で終えた勝田/アーロン・ジョンストン組も、スタートから11.8km地点でアクシデントに遭遇し、車両右フロント部にダメージを負う。さらに、アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)も、ソルドとほぼ同じポイントでアクシデントを起こしストップしてしまうなど、WRC日本ラウンド復活後2年目のラリージャパンも前年と同様に波乱の幕開けとなっている。

 そんななかフルデイ初日午前のループでトップに立ったエバンスは、SS2とSS3で連続トップタイムをマーク。前夜のSS1“豊田スタジアムSSS1”では苦戦を強いられ9番手と沈んだが、今朝の1本目を終えた段階で一躍トップに浮上してみせる。

 雨が降り続くなかで行われたSS3でも速さを見せたエバンスは、このステージで2番手タイムを記録したティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)に10.1秒の大差をつけると、総合でも2番手に浮上してきたヒョンデの“エース”を26秒突き放してみせた。

 SS2で総合2番手に順位を上げていたセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、続くSS3でフロントスクリーンが曇ってしまいペースダウンを余儀なくされる。これにより順位をひとつ落としただけでなくトップとのタイム差は42.6秒に拡がった。

 通算8度のチャンピオンに続いたのは、WRC2クラスの2冠王者として日本に乗り込んできたアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)で、オジエとのギャップはわずか2.1秒。一方、その後ろには現シリーズチャンピオンのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がつけたが、シュコダとトヨタの両チャンピオンカーの間には51.7秒ものタイム差が生まれている。

 総合6番手は「藤原とうふ店(自家用」の文字と日の丸をマシンに掲げるニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)。7番手には同じくWRC2クラスを戦うグレゴワール・ミュンスター(フォード・フィエスタ・ラリー2)が続く。

 SS2でクラッシュを喫した貴元がマシンにダメージを受けてペースダウンを余儀なくされ順位を24番手まで落とすなか、彼の父である勝田範彦(トヨタGRヤリスJP4ラリー2)は、格上のマシンを駆る9番手エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)と10番手のヘイキ・コバライネン(シュコダ・ファビアR5)を上回っての総合8番手に入っている。

総合16番手に沈んだオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)はオジエと同様に、真っ白に曇ったスクリーンによって視界を奪われてしまった。

 前述のとおりデイ2午前最後のSS4“Shitara Town 1”は安全上の理由によってステージキャンセルとなった。これは荒天によりメディカル用ヘリコプターの飛行が困難であると判断されたための措置だ。選手たちはSS4のステージを通過して豊田スタジアムのサービスパークに向かっている。