11月17日、WRC世界ラリー選手権第13戦ラリージャパンはデイ2午後のSS5〜7が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、午前中に引き続き総合首位につけている。今朝のSS2でクラッシュを喫した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合9番手だ。

 天のいたずらにも思える今朝の豪雨の影響もあり、勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)とダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)、さらにはアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)がクラッシュを喫しただけでなく、悪天候によってステージキャンセルが出るなど波乱の幕開けとなったラリージャパンの競技2日目。

 ミッドデイサービスを経て迎えたSS5は、3選手が散ったSS2“Isegami Tunnel 1”の再走ステージだ。キャンセルされたSS4を除く午前中の2ステージを連続で制し総合トップに立ったエバンスは、迎えた午後のステージでも好調を維持。旧伊勢神トンネルこと伊勢賀美隧道を通過するSS5では、総合2番手につけるティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)に対して遅れを取り、その差を26秒から10.5秒に縮められる。

 しかし続くSS6でヌービルがスタート直後にクラッシュ。雨上がりの濡れた路面を横切るグレーチングに足を取られコース脇の立ち木に激突してしまう。前年のラリージャパン・ウイナーはここから動き出せず無念のデイリタイアに。これによってエバンスの“貯金”は44秒に拡大し、その対象者はSS5の終盤にハーフスピンを喫し10秒ほどタイムを失ったセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)に移っている。

 ラリーリーダーはSS7でもオジエを上回る2番手タイムを刻み、総合でのリードを50.9秒にまで広げたが、このデイ2午後の“主人公”はまぎれもなく勝田だった。

 前述のとおり今朝のオープニングで躓いてしまった地元のヒーローは、ミッドデイサービスでのマシン修復を得て完全復活を果たす。彼はSS5から3連続ステージウインを飾り、一時は総合31番手まで沈んだ順位をシングルポジションの9番手に持ち上げている。勝田の次のターゲットは電装系トラブルによってスロー走行を強いられているMスポーツ・フォードWRTのオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)だ。

 なお、夕日が木々の間から差し込むなかで行われたSS7終了後も、午前のループが終了した段階と同じようにWRC2勢が上位に食い込んでおり、トップから2分07秒4遅れている3番手カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の後ろには48.9秒遅れてアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)がつけている。

 総合5番手はほぼ同じ間隔をあけてニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)がつけ、ヒョンデ勢で唯一生き残ったエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)を間に挟んでグレゴワール・ミュンスター(フォード・フィエスタ・ラリー2)が総合7番手につけている。

 WRC第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』はこの後19時35分より、豊田スタジアム競技場の特設ステージにてSS8“TOYOTA STADIUM SSS 3”が行われる予定だ。