F1ラスベガスGPの木曜フリープラクティス1回目が、サーキットの問題により、開始10分未満でキャンセルされ、マンホールの点検が行われた後、FP2のスタートが延期されることが決まった。

 F1が市街地コース、ラスベガス・ストリップ・サーキットでの初のグランプリの週末を迎え、FP1がスタートして約8分で、カルロス・サインツ(フェラーリ)のマシンがストップ。イエローフラッグからレッドフラッグに変わり、セッションが中断され、その後、再開されないことが決まった。

 当初、サインツはコース上のデブリかマンホールカバーにヒットしたことで、マシンに損傷を負ったのではないかと言われ、その後、F1は、ひとつのマンホールカバー周辺のコンクリートのフレームに破損が見られたため、サーキットのすべてのカバーのチェックを行うと発表した。

 さらに、主催者は、次のような声明を発表した。

「F1とFIAによる検査によると、ラスベガスGPサーキットのひとつのウォーターバルブカバーが最初のプラクティスセッション中に故障した」

「FIA、F1、そして地元のサーキットエンジニアリングチームは、この問題の調査と対処に積極的に取り組んでいる。できるだけ早くレーススケジュールの最新情報を提供する予定だ」

「この調査期間中、すべてのチケット、飲食、エンターテインメントのオプションは引き続き尊重され、我々は観客に素晴らしい体験を提供することに引き続き注力する」

「観客が退場することを選択した場合の、安全かつ秩序ある退場を確保するための関連イベント運営スタッフの協力に感謝する」

 F1マシンがカバーの上を走行した際にカバーの一部が持ち上がり、緩んでしまい、そこにサインツがヒットしたものとみられる。

 フェラーリF1チーム代表フレデリック・バスールは、サインツ車は、シャシー、エンジン、バッテリーにダメージを負っており、FP2が行われる場合でも、欠場せざるを得ないとして、強い怒りを示した。修理には膨大な費用がかかるということだ。

 ダメージを負ったのはサインツだけではなく、周冠宇(アルファロメオ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)のマシンも破損したといわれている。アルピーヌは、オコンのシャシーを交換しなければならなくなった。

 FIAは、サインツ車のサバイバルセル、ICE、エナジーストアと関連するコントロールエレクトロニクスが交換されること、オコン車のサバイバルセルが交換されることを発表している。

 バスールは、「ショーは素晴らしいものであり、(F1オーナーの)リバティ・メディアがレース関連で行ったことには私も非常に満足している。だが、ショーとスポーツ面は切り離す必要がある」と述べたと『BBC』が伝えた。

 FP2は元々の予定では、現地金曜0時(木曜24時/日本時間金曜17時)スタートとなっているが、検査と修理のために延期されることになった。