11月17日(金)、WRC世界ラリー選手権第13戦『ラリージャパン』の競技2日目が愛知県豊田市の豊田スタジアムを拠点に行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組を先頭に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組のトヨタGRヤリス・ラリー1がワン・ツー・スリー体制を築いた。

 また、前戦に引き続きTGR WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合9位につけている。

 前夜の木曜に豊田スタジアムでのスーパーSSで開幕した『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』はデイ2から山間部での本格的なターマック(舗装路)ラリーがスタートした。この日は愛知県豊田市と同設楽町で3本のステージを各2回走行し、一日の最後にふたたびスタジアムでのスーパーSSが行われる予定だった。

 しかし朝の時間帯に強く降った雨の影響でSS4“Shitara Town 1”がステージキャンセルとなり当初のスケジュールから1本減の6SSで争われることに。前日のデイ1を総合9番手で終えたエバンスは、路面に多くの水たまりができ視界も悪化した状態で実施されたSS2とSS3で速さを見せ、両ステージともベストを記録して総合首位に踊り出る。

 午後も好調をキープし首位のポジションを守り続けたエバンスは、一時ライバルのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)に10.5秒差に迫れたが、ヒョンデのエースがSS5でクラッシュを喫し戦列を離れたたためその差が拡大。2番手に浮上した僚友オジエがサービスの時間超過による1分のペナルティを受けたこともあり、その差は1分49秒9にまで拡がった。

 オジエはSS5の終盤にスピンを喫し車両左側部をガードレールに激突させてしまった。この修復に時間を要したためタイムペナルティを受けることとなったが、チームは8冠王者のポジションを下げることなくこの日最後のSS8へ送り出した。

 デイ1総合6番手となったロバンペラは、一番手スタートを担ったことにより、午前中の2本のステージでは路面の落ち葉や松葉をクリーニングしながらの走行を強いられた。そのためタイムをかなり失ったが、午後はペースが上がりオジエと16.7秒差の総合3番手にポジションを上げている。

 地元愛知県での活躍が期待されていた勝田は朝から速さを発揮。しかしその後、他のドライバーたちもコースオフを喫した雨で非常に滑りやすくなっていたコーナーでスピン。大幅にタイムを失ってしまう。しかしリタイアとなったライバル勢と異なり、生き残りに成功した勝田は、ミッドデイサービス後の3本のステージで3連続ベストタイムを記録し、一日の最後のスーパーSSでも2番手タイムで走りきり、総合9位まで順位を挽回している。

「もちろん、我々のチームは今晩とてもいい雰囲気だ」と語るのは、トップ3を独占してデイ2を終えたTGR-WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。

「金曜日を終えた時点でワン・ツー・スリーという素晴らしい順位につけられるとは、想像すらしていなかった」

「今日は予想していたとおり非常に厳しい一日になった。難しい天候になることはわかっていたし、ドラマが起こることも予想していたが、実際は予想以上だった」

「我々もいくつかアクシデントに見舞われたが、セブ(セバスチャン・オジエ)と(勝田)貴元が走り続けることができたのは幸運と言えます。貴元は、サービスで修理されたクルマで、本当に素晴らしいスピードを見せてくれた」

「全体的に我々のドライバーは全員がクレバーだったと思うし、今とてもいい状況にあるが、ラリーはまだ2日残っている。明日の朝は路面がまだ湿っていると思うためで、ドライバーたちは引き続き厳しいコンディションに対峙することになるだろう」