11月18日、WRC世界ラリー選手権第13戦『ラリージャパン』のデイ3午前のループが、愛知県豊田市と岡崎市で行われた。岡崎中央総合公園で実施されたSS12“Okazaki City SSS 2”を終えた時点では、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位をキープしている。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合9番手だ。

 16日(木)に開幕したフォーラムエイト・ラリージャパン2023は大会3日目に突入。今朝は8時過ぎから開始されたSS9“Nukata Forest 1”で戦いの幕が上がったが、既報のとおり同SSは“安全上の理由”からステージの進行が一時ストップする事態が発生する。幸いその後セッションは再開されたが、勝田ら4名の選手はアタックが妨げられる格好となったため、救済措置としてノーショナル(想定)タイムが与えられている。

 このSS9と続くSS10“Lake Mikawako 1”では前日の雨の影響が残り、スリッパリーなダンプコンディションで行われた。後続に1分49秒9という大きなギャップを築いてデイ2を総合首位で終えたエバンスは、オープニングとSS10で総合2番手につけるセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)にステージタイムで敗れ、貯金から約16秒を失う。しかしここから彼の反撃が始まり、中央総合公園に舞台が移された“Okazaki City SSS”では2連続ステージウインをマークしてみせた。

 現段階で1分35秒のアドバンテージを持つエバンスは、「今朝の1本目は順調だった。2本目はおそらく、少しセーフティにいきすぎてしまった」と認めている。

 チームメイトのオジエが前夜のサービスで時間超過のペナルティを受けたことにより、表彰台獲得の可能性が高まったカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)も、エバンスと同様に“8冠王者”に対して劣勢を強いられた。その結果両者のタイム差は16秒から35.2秒に拡がっている。

 引き続きワン・ツー・スリー体制を築くトヨタ勢の背後には4番手に浮上してきたエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)がつけ、5番手となったアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2)を先頭にグレゴワール・ミュンスター(フォード・フィエスタ・ラリー2)、ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)とWRC2勢が並ぶ。

 デイ2オープニングのSS2でクラッシュを喫して遅れた勝田は、SS10で今大会4度目のステージウインを飾るなど3日目も好ペースを見せているが、順位は変わらず総合9番手のままだ。なお、直前の8番手オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)とのギャップは前夜の25.1秒から12.4秒に縮まった。

「フィーリングは悪くないので、昨日と同じようにしっかりプッシュして追い上げていけるように頑張りたいと思います」とSS12後に語った勝田。

「残念な気持ちはまだありますけど、もう切り替えてやるしかないので、とにかくラリーは長いですし日曜日も長いステージが待っているのでトップタイムを稼いでいけるように頑張ります」

 そう意気込みを語った勝田のひとつ後ろ、トップ10リザルトの最後のスロットには、元F1ドライバーでJRC全日本ラリー選手権2連覇チャンピオンであるヘイキ・コバライネン(シュコダ・ファビアR5)が入っている。