11月18日(土)、WRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン』の競技3日目が、愛知県豊田市の豊田スタジアムを中心に行われた。“ホームラリー”での勝利を目指すTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は前日と同じくエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が同2番手、そしてカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は3番手の座を守った。

 また、TGR-WRCチャレンジプログラムによりチーム4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1で今大会に臨んでいる勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、計5つのステージを制す活躍で、前日の総合9番手から6番手にポジションを上げている。

 ラリージャパンのデイ3は、愛知県の豊田市、岡崎市、さらには新城市でSS9からSS16までの計7本、都合84.68kmのステージが予定されていた。しかし、オープニングのSS9は赤旗により中断。その時点ですでにステージをスタートしていた勝田を含む4名のドライバーに対しては救済タイムが与えられることとなった。

 断続的に雨が降り続いたフルデイ初日のデイ2から一夜明けたデイ3は、曇り時々晴れの一日となり、午後のSS14で霙(みぞれ)が短時間降った以外は、比較的安定した天候に。しかし路面の一部は前日の雨の影響で湿り気を帯び、落ち葉や落ち枝に覆われた区間も多くあるなど、滑りやすく難易度の高い路面での戦いとなった。

 前日にトリッキーなコンディションの下で総合首位に立ったエバンスは、同2番手のオジエに対し1分49秒9という大きなリードを築いていたため、この日は確実性を重視した走りにシフト。それでも、今年新たに設定された岡崎中央総合公園に設けられた2.84kmのショートステージでは、SS11、12と2ステージ連続でベストタイムを記録した。

 また、午後は突然の霙に見舞われたSS14でタイムを大きく失った以外は安定した走りを続け、2番手につけるチームメイトを1分15秒リードして首位を堅持している。デイ2終了時点で16.7秒差だったオジエと総合3番手ロバンペラのタイム差は25.6秒差に拡がった。

 非ワークスノミネート車両となる4台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をドライブする勝田は、前日のデイ2でスピンを喫しクルマに大きなダメージを負ったが、午後のステージでは3本のベストタイムを記録した。その勢いはデイ3でも保たれ、SS10、SS13、SS14、SS15と4本のベストタイムをマーク。そんな勝田は今朝の総合9位から順位を3つ上げ、総合5位のオット・タナック(フォード・プーマ・ラリー1)とのタイム差を14.9秒として競技3日目を走破した。

「今日もまたいい一日になった」と語るのは、チームを率いるヤリ-マティ・ラトバラ代表だ。

「依然難しいコンディションだったが、昨日ほどチャレンジングではなかった。昨日の段階でタイム差がかなり大きく拡がっていたので、我々にとっては少し楽な展開だったように思える。チームとして最高のかたちでシーズンを終えられたら、それは素晴らしいことであることをドライバーたちは理解していると思う」

「エルフィン、セブ、カッレの3人は非常にクレバーな走りで一日を乗りきってくれた。一方、貴元は今日も素晴らしいパフォーマンスを発揮したが、それは彼のポテンシャルを証明するものだ。きっと彼は、明日も順位を上げるためハングリーに戦い続けると確信している」